君がここで笑うシーンが

いや、答えなんかはいいんだ ただちょっと

きっと、花火のような恋だった。ーSexy Zone『ザ・ハイライト』に見る永遠と刹那

Sexy Zoneの『ザ・ハイライト』がリリースされました。おめでとうございます!!

やりたいことを自由に楽しそうに音楽を紡ぐSexy Zoneが大好きなのですが、今回のアルバムはまさにやりたいことを思うがまま自信を持って作り上げたのであろうことが伝わってきて、とっても誇らしかったです。本当に本当に、優しくて、まっすぐな子達なんだなあと痛感しています。

 

さて。勝手に全曲レビューをする前になんとなくの全体を通しての感想をまず書き残していこうと思うのですが、夏のもつきらめきと切なさをぎゅっと凝縮したアルバムだなあと思っています。ちゃんと夏のツアーに合わせてくれたのかなあって感じがするところが本当に誠実で好きです。花火が上がる前と上がったあと。ちょっとだけ火薬のにおいがして、切なさがつのる夏の夜みたいなアルバムだなあと思います。

学生時代、夏休みにだけ許される田舎での日々。大人になってからの、刹那のように過ぎる夏。夏がゴールだった人たちと、夏がスタートだったけど続かなかった人たち。そんな夏の抱える刹那性と永遠性を見事に溶かしたアルバムだなあと個人的に強く思うのです。

 

そんなわけで、音楽知識の欠けたふわっとしたレビューにお付き合いいただけましたら幸いです。

 

 

1.Forever Gold

Where we go we don't know who to call
何も知る術もなくて
最低でも最高だった
蒼き日々たち

コンセプトがちがちに固めたアルバムって時に歌う側の変化を直視できずに離れてしまう人が必ず出てくるし、変化を嫌う層は必ず出てくるはずですが、これまでのザ・ハイライトについてのコンセプトをきいて不安になった人間を吹っ飛ばすリード曲がForever Goldなのだと思います。

なんてってたってその出だし、『Where is the Love?』なんですよ……ぶ、ブレてねえなSexy Zone……君たちはいつだって愛に対して誠実でびっくりしてしまう。それから、10周年を迎えたSexy Zoneが「振り返るハイライト 見上げてみたんだ」って歌うのすごい素敵だなあと思うのですよ…………なんかこう、周年を終えて改めて見つめ直して歩き出していくのがとても良い。なによりその答えが『Forever Gold』なのも。2番の歌詞がまるで自分たちを鼓舞するようになっているのも好きです。このアルバムは聴き手にハイライトを想起させるものであり、Sexy Zoneのハイライトを振り返るものでもあるんだろうな。80年代を実際に生きていなくても、『最低でも最高だった蒼き日々たち』は誰にでもある。ただレトロをなぞり振り返るのではなく、自分たちのこれまでのハイライトを振り返る意味もあると提示している清々しいリード曲。

この曲の登場人物たちの振り返るハイライトはきっと『駆け抜けた Teenage Dream』で、それを年を取り孤独になっても眩しいものとしても捉えているところにこの曲の切なくも眩しいものが詰まっているなあと思っていて。ともすれば恥ずかしすぎて思い出したくもないものになってしまうあの頃を『ダサいなりに本気だった 甘い日々たち』と捉えているところもすごくいいなあと思います。きっとこのアルバムは『駆け抜けた Teenage Dream』を振り返っていくんだろうなとわくわくする。おばあちゃんちで古いアルバムを開いたちょっとくすぐったくてわくわくする気持ちを味わえる、懐かしいのに新しいリード曲だなあと思うのです。

 

2.Desideria

蜜月な指先
奏でる Beat - much better better
踊り出すshadow ah
覗き込む窓のムーンライト

とりあえずSexy Zoneさんにお願いなんですけどあんなにぬるっとJazzin'parkからの提供であることを発表しないでくれ……こちとらずっとJazzin'parkとSexy Zoneの交点を待ってたんだからさ……あまりにさらっと発表されたから腰を抜かすかと思った。

Desideria、どことなくいつかのSMAPぽさがあるんですけど、でも歌っているのは確かにSexy Zoneで脳がバグる。とりあえずライブでめちゃくちゃ踊ってほしいです……頼むから踊ってくれ……ただおしゃれな曲ではなくて、ちゃんと『Sexy Zoneのおしゃれ』を作り上げてきたところがたまらなく好きです。

一夜の過ちのような危うさと、夏の夜の異常なまでの解放感が詰まった曲だなあと思っています。だけどタイトルは「憧れ」なわけで。昨日までの自分を捨て憧れの夜を過ごせたのか、はたまた憧れは憧れのままなのか。たぶんこの衝動的な憧れに向かって走るのが許されるのってある種夏だけの特権なんですよね。夏が終わったらきっとこの憧れからは遠ざかってしまう。こんなにもおしゃれなのに刹那的な危うさが漂うのずるいなあと思いながら聴いています。

 

3.THE FINEST

It's like that “MOTOWN MOVE”
踊って見せて
世界中が夢中
まるでmovie star
Dress center dress, chin up
March to where the party is at
君はいつもtop billing
The crowds are always going wild

ポテンシャルお化けのSexy Zoneさんがやりやがったぞ……う、歌えるんだこの曲を!?ってめちゃくちゃ失礼な感想を抱いてしまった。彼らにありそうでなかった系統の曲だなと思っています。わたしはバブルを知りませんがバブルの時代の再現によくあるネオンライトと世界が回る感じってきっとこの曲の世界観なんじゃないかなと思っていて。全盛期の工藤静香が脳裏をよぎる感じというか。この曲をスーツを着て歌わないか?Sexy Zone。この曲、ただの洋楽かぶれじゃないし腹立つくらいいいんだよな……あとこれはこのアルバム全体を通してずっと言えるんですが佐藤勝利さんが大暴れしていて最高です。佐藤勝利さんの声がいい感じに夢と現実の狭間を漂わせている。儚いのに力強い声がこのアルバムの世界観をより具現化しているなあと思います。

曲の繋がりの話をすると、おそらく『見つめるほど あきれるほど 互いにおちてゆく Magic』は見事に成功したのでしょう。だからただの憧れで終わらずに最上級の夜に変わっている。「ねぇこのままずっとそばにいて」が湿っぽい祈りではなくあくまで欲望的なさらっとした祈りで、それでこの曲が終わるのすごく夏の短い永遠を表していて大好きです。80年代のトレンディドラマの主題歌でしたねたぶん。

 

4.夏のハイドレンジア

初めての恋が 初めての愛に
確かに変わっていく 今

言わずと知れた「彼女はキレイだった」主題歌なわけですが、曲とのつながりでいくとあの、あの長谷部が大人な恋をしている…!?と一瞬バグを起こします。でもたぶん長谷部に一夜の過ちみたいな恋はできないので、アルバムの夏のハイドレンジアは間違いなくシングルよりももっと大人な、落ち着いた恋なのだと思っていて。たぶんこのハイドレンジアの僕はたまねぎでプロポーズしませんしどでかいカフェラテ注文しない。

危ない恋が落ち着いたあと、危うさまみれな恋が優しい雨の中で確かな愛に変わっていく。これまでとは表情の変わった、アルバムに入ったことで大化けしたシングル。シンプルにアルバムの曲順でここまで夏のハイドレンジアから長谷部の香りがなくなって落ち着いたあたたかな恋になるとは思っていませんでした。長谷部……このスマートさを見習おうな……

ここに夏のハイドレンジアがいることで、この後の数曲に意味やつながりを持たせてくる曲順が確実に知能犯の仕業でぞくぞくします。シングルの夏のハイドレンジアのゴールは間違いなく再会と恋の成就でしたが、アルバムの夏のハイドレンジアは確実にその先を見据えているのもすごく好きです。

 

5.Iris

「綺麗な色だね」って Iris 指差して Yeah
どんな仕草も 心、掴んでった

 “友達から” 始まった One way love

個人的にザ・ハイライトの中で一番好きです。すごく好き。『僕の最初で 最後のヒロイン』が『お互い支え合って 誰よりわかってる関係に出会えたなら 運命以外ないね』とより確実で優しいものになっていく。着実に友達から始まった恋が進んでいく。きっと彼らは夏がゴールだったのでしょう。

Sexy Zoneのラブソングは基本的に優しくて、ぽかぽかしたひだまりのようなあたたかさがあると思っているんですが、まさにIrisはその象徴のような曲だと思います。あとこの曲はパート割が非常に良くて、中島健人さんに「誰かの恋愛論とか 流行りの占いの結果とか関係ない それより信じるのは この気持ち」を授けてくれた人に金一封をさしあげたい。中島健人さんは『I believe in my future』の人なので……あと中島健人さんの咳払いをよくおさめてくださった……ありがとうございます。

突然限界健人担みたいなレビューを書いてしまいましたが、Irisだけでブログかけるなと思うくらい本当に好きです。「燃えるような恋じゃなくて ただ同じ瞬間 シェアして Slow なリズムで 歩こう 雨のち風のち晴れ」とか本当に大好きなSexy Zoneだなあと思うのです……本当に優しいラブソングが似合うね君たちは……あと「重ねた Days を 振り返ると
いつも笑顔の 君がいた」を中島健人さんに授けた方、再度金一封をもらってください。毎日ブログを更新してくれる中島健人さんにそんなこと言われたら説得力が増すんですよ。はじめて中島健人さんに「結婚」の影を見出してしまった。いい加減にしてほしい。わたしの記憶の中のあなたはいつだって笑顔です……とない記憶を見て泣いてしまうので。

 

6.SUMMER FEVER

爆音の Radio hits
Door manにも Give a wink
当分は帰らない。 OH yea
キミの名の Cocktail で
終わらない夢を見たい
準備はいい?
Yeah this is SUMMER FEVER

はじめて聴いた時に「バカ!?」って声に出してしまった。この「バカ!?」は良すぎて腹が立ってしまったときの「バカ!?」です。もうね、うらやましいに尽きるんですよ。うらやましい!ずるい!ちょっと懐かしいのに新しい感じ。みんなが推しでみたいやつ。わたしもSexy Zoneのおたくなはずなのにずるい!!って思ってしまった。なんか、うん。みたいの全部やっちゃうんだもんな…Sexy Zoneって……

久々の夏のツアーで「今年の夏こそ 僕らのモノ」なんて言われたらひれ伏してしまいますね。夏も、四季も、Sexy Zoneのものだよ…………全部全部君たちのもの……ライブのどこに来ても「かーっ!!」ってたまらなくなる未来が今から見えています。

 

7.Story

真夏の夜の Story 奇跡を願う様に
手繰り寄せた光 君に ただ届いて欲しいから
大切な人に 心から贈るよ
この愛はずっと 変わらないよ

「信じたいんだ二人 運命にただ引き寄せられたって 僕だけの Heroine 夏を描いて行こうよ この物語よ 終わらないで」が本当に……よくて……夏のハイドレンジアに「出会えた日から僕の物語は始まった  君とともに続きを綴りたいんだ いいかい」って大好きな歌詞があるんですけど、たぶん夏のハイドレンジアの2人の物語のゴールはここなんでしょうね。晴れ渡るフィナーレは「ただただそばにいたい ただただそれだけでいい」という祈りで迎えられたんだなあ…いろんなことを放り投げて、ただただそばにいたいって願うのって相当勇気や気力がないとできなくて、それができるところにたどりついたんだなあって噛み締めてしまいます。お祭りの後、花火のにおいが残る砂浜で聴きたいです。

あとこれは絶対に書き残したいんですが「ふいに夏の匂いを夜風が運ぶ 月明かりのSpotlight 君を照らしてる」の松島聡さん良すぎて腹が立ってきます。君は本当に歌える人だな松島聡さん……

この曲がハイドレンジアのあととかラストにきたら絶対に泣いてしまうな……なんにもいらない。「ただただそばにいたい ただただそれだけでいい」、それだけでいいんですよ。大事な人への愛を表す言葉は……

 

8.Eliminator

I'm a ruler 排除する baddest man
You're a watcher 焼き付けな imitation
ほら一切合切覚悟決めな 

拍手喝采奪うは we are

Sexy Zoneに聴きたいんですけど君たちに歌えない系統というものは存在しないのかい?さっきまで優しい夏の恋を紡いでいたのに急にかっこよくなってしまった。君たちは本当に情緒殺しがお上手で……

これは完全に個人的な感覚なのですが、この曲のようなサウンドに時々耳が酔うというかしんどくなってしまう時があるのですが、見事に歌いきってくれたのでそれが起こらずに最後まで聴けました。ありがとう。

夏の刹那的な危うさはまさにこの曲に凝縮されていて。よく歌詞を見るとそうとう挑発的なことを言ってるからたまらなくなる。普段にこにことしている彼らから飛び出す「ほら文句も評論も burn it up now」とか、「あんま興味ねぇな 他人の世界」とか、ぞくぞくしてきます。ザ・ハイライト発表時から囁かれてきた罵詈雑言にきっちり返してきていてそういうところが本当に好きです。やりたいことをやりたいようにやってほしい。「こちとら愛を持っておもてなし」な人たちだと知っているので。

 

9.Freak your body

So freak your body all night, body all night
望むまま
We can do it all night, Do it all night
後ろから
本能のまま
求めあえば
恥じらいなんていらないでしょう?

はじまってしまいました、夏の危うい恋。フルスロットルな夏のはじまり。刹那のように過ぎる夏の一瞬の快楽。あまりにも正しい夏のアルバム。

この曲はもう「かっこいいな…」以外の語彙が見つからないので早くライブで見せてほしい。映像付きで見てとやかく言いたいです…語彙が死滅するパワーがある曲なので……とにかくこの曲が入ることでザ・ハイライトはあまりにも正しい夏のアルバムになってしまった。菊池風磨さん、お願いだからライブで見せてくれ……バビンバビンなSexy Zoneを見せてくれ……

 

10.休みの日くらい休ませて

あぁわかってるよ 甘いこと言ってるって
でも声にだせば

少しだけ楽になれる気がしてるんだ

別名社畜のテーマ。あまりにも心当たりがありすぎて楽しい曲なはずが逆に泣けてしまう一曲。「休みの日などあろうものか 本当の意味での心身ともに休まる憩いのユートピアはどこ」とかもう泣けてしまう……というか夏の刹那的破壊衝動のあとにこの曲はもう現実突きつけられて情緒……情緒が壊れてしまう……とにかく黙って聴いてくれ……泣けた人はみんな仲間です。がんばろうね……

 

11.LET'S MUSIC

わがままでも良いじゃん 今日は
燻ったまま Do dance, All night?
触れ合う心と心で Bounce
言葉はいらないだろ Open door

いかにもアルバムから生まれた新曲です、みたいな顔してますけどこの曲はシングルなんだよな……あまりにもザ・ハイライトのために生まれてきたような顔をしているから忘れてしまいますが君はあくまでシングル曲なんだよな……お前さんは透明人間かなんかなの?と首を傾げたくなってしまいます。それくらい馴染んでる。休みの日くらい休ませてのあとにレツミュぶちこんだの天才だと思います。

 

 

12.Summer Ride

誰かに似た君じゃなくって
君らしくしている君が好きだよ
あぁどうしてもっと早く 気づけたら
追いかけよう 間に合うならば

わたし、この曲をはじめて聴いた時に大泣きしたんです。はじめてなのに懐かしくて。

菊池風磨さんが「STUTSくん提供曲『Summer Ride』は、俺毎日聴いてます。ちょっと一昔前の雰囲気でシティポップな感じ。90年代後半から00年くらいのSMAP兄さんっぽさがある。エッセンスとしては僕ららしさもある。SMAP兄さんの曲は全部素敵なんだけど、90年代後半から00年くらいの感じが好きで」って言った日から本当に楽しみにしてました。SUMMER RIDE、あのねえ、確かに90年代のSMAPなんだけどSMAPには歌えないタイプのSMAPだなあって。ちゃんとSexy Zoneの曲なんです。でもね、懐かしくて寂しくて、うらやましい。うらやましいです。いつだって音楽を突き詰めて、自分たちが一番みたい自分たちを表現しているSexy Zoneがうらやましいよ。

「誰かに聞いた僕の噂は 僕の口から伝わって欲しかったよ」が苦しくて、どうしても切ない夏を思い出してしまうんですが、きっと今年はSexy Zoneのおかげで楽しい夏になるんだろうな。「誰かに似た君じゃなくって 君らしくしている君が好きだよ」ってわたしからも彼らと彼らに届けたいです。 

 

13.Dream

繋いだままで
いれたらいいね
何度離れ離れになっても
慣れない世界で君を見つけて
それだけで何もいらないでしょう

 

それじゃさよなら
僕らのたわいない日々よ
たとえどこかで会えたとしても
そっと目を逸らして
また歩き続けるでしょう
夢みたいに綺麗に消えて...

「今回歌割りが完璧だと思う。聡ちゃんも勝利もすごく良い味だしてるし、僕もすごく好きな曲なんでハマれてたらいいなと思ってるし。中島さんのDメロもすごく良いし。で、中島さんのDメロいったあと僕落ちサビ歌わせてもらってるんですけど、正直俺こんなこと言いたくないし、こう、なんていうの…変に…ようするに…セット推しっつーの?セット売りっつーの?菊池と中島っていうのを推したいわけじゃなくて、中島Dメロからの菊池落ちサビ正直半端ないっす、これ。この曲を歌わしたらどこにも負けないと思うってくらい良い」

もうね、いつかのラジオで菊池風磨さんが言った通りというか、ほんとあの……なんだろうな……余計な言葉を言いたくないくらいいい曲です。これからわたしが書くこと読まなくていいから聴いてほしい。「この曲を歌わしたらどこにも負けないと思うってくらい良い」、その通りです。

わたしはこの曲を夕焼けの時間帯にききたいです。夕焼けと夜のあいだ。この世で一番寂しい時間にきいて、暗闇の中で泣きたい。なんかもうね、この曲にコメントはいらないんですよ……わたしが何を言っても「君と僕にしかない この野暮なやりとりも 夢みたいに綺麗に消えて」しまうから。

余計な話をすると、中島健人さんは夏の恋を永遠にできるけれど、菊池風磨さんは夏の恋は夢のまま終わらせてしまうんですよ。夏の身を焦がす恋のゴールを「それじゃさよなら 僕らのたわいない日々よ」で終わらせていくSexy Zoneが大好きです。

Dreamだけでブログが書けてしまうくらい好きなのですが、菊池風磨さんが言う通りDメロからの落ちサビがね、本当にね……結局この曲のふたりはまた会えたのでしょうか……「何度離れ離れになっても
慣れない世界で君を見つけて それだけで何もいらないでしょう」と永遠を願いながらも「たとえどこかで会えたとしても そっと目を逸らして また歩き続けるでしょう」とそれが叶わないことを知っている。今回のブログのタイトルを「きっと、花火のような恋だった。」にしたのはこの曲が本当に花火のような消えてしまう、でも永遠に記憶に残る花火のようで、それがあまりに綺麗でたまらなかったからです。「放り出された恋の行方は静かで 君が笑うたびはじけ舞い上がる Everyday」とか本当に本当に、夏の夜の静けさを思い浮かべてしまって…夢のように消えてしまう人の心当たりも、野暮なやりとりの心当たりも山ほどあって、切なくて、苦しくて。この曲を歌う好きな人の背中を、目に焼き付けたいです。

 

14.Ringa Ringa Ring

What should we do?
Ringa Ringa Ring, Ringa Ringa Ring
Ringa Ringa Ring, Ringa Ringa Ring
恥ずかしいなんて言わないよ Baby
君からの電話 待ってるだけじゃ想いは
どうしようもないくらい膨らんでしまうよ

間違いなくはじめましてな楽曲なんですが、確かにわたしはこの曲を知ってるんですよね……知ってるのよ……懐かしいのよ……

色々な夏を経た先に「もっともっと知りたいよ君を 
もう少し話してたいよ」にたどりつくのがすごく好きです。この曲が一番最後なことで彼らのハイライトはすごく優しくてあたたかなものなのだと実感できるのも素敵だなあと思います。この曲のふたりもいつか、『駆け抜けた Teenage Dream』だったと振り返る日が来るのかなあ。その日が奇跡を願うようなものならいいな。

どことなく秋へと移る香りがするこの曲が一番最後にいてくれてよかった。希望がある。いつかこの曲のふたりの電話も、ハイライトに変わる日が来るんだろうな。そんな未来が想像できるのもすごく愛おしいです。

 

 

 

というわけで、好き勝手にSexy Zone「ザ・ハイライト」について書きました。ツアー、本当に楽しみです。

いつかこのアルバムも、誰かのハイライトになりますように。夢みたいに消えてしまったとしても、誰かの記憶に残るものでありますように。

そんな気の早い七夕の願いごとを記して、終わろうと思います。長々と読んでいただきありがとうございました!あなたの夏に幸あれ。