なんとなく落ち着かなくて、眠れなくて、結局筆をとっている。
最近朝活に張り切る父が目を覚ますまであと3時間。明日は母の調子が良ければいいな。入院、しなくて済むといいな。どうしても秋の入院は苦しくなるから。どうかどうか健康でいてほしい。貴方にも、そう願っていてほしい。
さて。つい名前を呼びたくなるけど、ここでは気恥ずかしいからやめておくね。
お元気ですか。わかりやすく無気力なわたしをみて、貴方は今頃呆れているんじゃないかしら。平気よ、だいじょうぶ。だいじょうぶだから、どうか。どうか、かけなくても、泣けなくても、みれなくても、どうか、そばにいて。
今日は、楽しみにしていた映画の公開日でした。仕事で引っかかることがあって、どっと疲れてしまって、動けなかったから、みにいけなかったけれど。
なんだか今日はやけに疲れたな。朝からなんとなく、落ち着かなかった。この時期の体調不良とか、病院とか、怖くなってだめなんだ。ねえ。お願い。今年は誰も呼ばないで。呼ぶならわたしにして。わたしにしてね。もう誰にも置いてかれたくないから、今年は呼ぶならわたしにしてね。
日常を続けるって約束したのにね。ごめんね。
最近、なんでもないわたしになれる時間が減った気がします。なんでもない、って貴重だったんだな。
あと、これは半分貴方のせいでもあるけど。言葉が日に日に消えていくような、言葉が疲れに絡まるような、そんな毎日です。難しいな。
わたしはわがままだからさあ。髪を撫でてほしいの。抱きしめてほしいの。それだけでいいんだよ。
それだけのために、って。そんなこと、貴方はきっと許してくれないだろうな。
貴方のいない一年。わたしだけのつもりが、たくさんの人になんとか生かしてもらえた一年。
ごめんね。一周忌、いっぱいいっぱい悩んだけど、やっぱり少し遅らせることにしたよ。ごめん。できなかった。ごめんね。
なにもしたくなくて、布団に横たわる。そんな夜。
隣にいてくれたのが、あなたでよかった。
貴方がいない夜に、眠ってしまえば逃げられると、そう知れたから。
そんなわけだから、ちょっと寝てみるよ。
だいじょうぶ。明日もわたしは、だいじょうぶだよ。だから心配しないでね。だいじょうぶ。だいじょうぶだからね。ひとりでもなんとか、やってみるからね。
おやすみなさい。50年後に迎えに行くから、それまで待ってて。
追伸。
次会えたら食べたいもの考えといてね。
それから。