君がここで笑うシーンが

いや、答えなんかはいいんだ ただちょっと

拝啓 中島健人様

特に意味はないのですが、栄養ドリンクを放り込んでもなにか疲労が抜けない水曜日を過ごしており、縋るように貴方のことを考え言葉を紡いでいます。

 

さて、あの日、一目惚れして熱を出したあの海の日から、随分時が経とうとしています。

正直なことを言うと、こんなに長く貴方が好きだと胸を張って生きれる日々が続くとは思ってはいませんでした。きっといつかどこかで、貴方を怖くなってしまうんじゃないかと思っていました。

 

わたしにとってけんとくんは、光の人です。他のだれがなんと言おうと、貴方が貴方の見せ方を変えようと、わたしにとってあなたは光です。

ふとした時、わたしはいつだって貴方に救われています。貴方の紡いだ言葉に、ギリギリで立たせてもらっています。

たとえば、「ちょっとみんなごめんなんだけど、スモーク焚かれた瞬間におれ自分のことを神々しい神だと思っちゃったのね」といういつかのラジオ。仕事でミスをするたび思い出します。けんとくんが神じゃなかったら神も仏もねえなと駄々をこねてしまいそうになりますが、まあけんとくんが神様ならきっとこれくらい仕掛けてくれるだろうなと思うのです。

たとえば、いつかのごはんの動画。昼休憩の時によく見ています。貴方となら、ごはんを食べれるような気がして。そんな風にして乗り越えた一人きりの食卓が何度もありました。

たとえば、夏のハイドレンジアの出だし。わたしは時々パニックになって使い物にならない時がありますが、そんな時でもあの出だしのけんとくんを聴くと体の力が抜けます。口ずさみながら泣いた日もあります。貴方の優しい声に、たくさん支えられてきました。

 

貴方は、光です。優しくて眩しい、愛の人です。

「美しすぎて目が眩んでしまう 今も劣等感に縛られて生きている」とは貴方のことなのだと思っています。貴方を見ていたら、わたしはあなたのまぶしさに自分が嫌いになる日があって、それが理由で担降りするのだと、あの夏の日から、はじまりの日から既に、貴方にさようならを言う日を考えて生きてきました。

 

わたしは、たぶんろくな人間じゃありません。かわいくないし、綺麗でもない。もの覚えも悪いし、今朝も昨日仕事でやらかしてしまったのではと怖くなって起きました。去年さまざまなことがあって、わたしが代わりになれたらいいのにって何度も思いました。この世にわたし以上にどうしようもない人間はいないと思います。崖の一番下で、ギリギリ生きているような、そんな情けない人間です。

 

だけど、ひとつだけ誇れることがあります。

貴方を好きだということです。

人生に誇れるものなんかないけど、貴方に出会えたことだけは、けんとくんを好きな私だけは肯定していたいんだと、そう思っています。

 

確かに、貴方のまぶしさはすごく怖いです。本当に怖い。焼き焦げてしまうんじゃないかと本気で思う日があるし、理解できなくてそんな自分が嫌になってしまうことも多々あります。

でも貴方のもっと怖いところは、それすら許容してしまうところです。怒ってくれていいのに。突き放してくれればいいのに。貴方はドライな言葉を投げるようで、実はだれより思慮深い。優しい、優しい人だと思うのです。

 

世の中には、さまざまな情報が溢れています。隣の芝生が青すぎて、余計な連鎖をうむことだってあります。頭の中の処理がおいつかなくて、微妙な音がする時もあります。現に今日は朝からずっと錆びています。

だけど、貴方を見れば。貴方の言葉に触れれば。不思議なことに、その一瞬だけは、上手に息ができるのです。そんな人に出会えたこと、幸せだなあと思います。嫌う努力をする必要があるのではと考えてしまうくらいに好きな人に出会えたこと、これ以上の幸せはない気がしています。

 

現に今、貴方に当てのない手紙を紡いでいたらなんだか頭の中が掃除されたような気分になってきました。苦しいこと、悲しいこと。忘れたいけど忘れちゃいけないこと。なかったことにしたい別れ。ぐるぐると渦巻いて傷をつけていたガラスの破片が、綺麗に片付いていった気がするのです。

 

世間は勝手なことを言います。たぶん、貴方にとってわたしも『世間』です。だけど、貴方の選んだ道が正しいのだと思います。貴方が正しいと思うなら、それは公序良俗に反しないこと以外すべて正しいことだと思うのです。貴方が世間に負けてしまわないように。貴方の信じる力が、他の何かに汚されぬように。そう願っています。そしてあなたならそれができると、信じています。わたしが貴方に抱いているのはたぶん、全肯定ではなく、全幅の信頼なんだと思うのです。

 

つらつら好き勝手に書いた手紙を便箋にする勇気はないから、今日はひとまずネットの海に瓶に入れて流してしまおうと思います。貴方に届かなければいい。届かなくていいのです。

 

再来月、わたしは一年ぶりに貴方に会うことができそうです。また大好きな背中を見れるのだと思うと、今からすこしそわそわとしています。伝えたい時はその時に、貴方にすべて届けて帰るつもりです。

 

どうかどうか、貴方の信じるものが貴方の信じたまま輝くことができますように。長い長い旅のすべてが、必ず愛おしい記憶に変わりますように。

 

貴方の見ている世界が優しいものであるよう願って、このあてのない手紙を終えます。

 

 

 

 

「現実の菊池風磨さん、触れたら壊れそうで。詐欺師とは全然違いました」ー勝手に5000字ちょっとインタビュー vol.2ー

・はじめに

まさかこんなに早く2人目のインタビューをお届けできるとは思わず、ふわふわとした気持ちではじめにを書いています。

さて、このインタビューは、『わたしたちが日々を生きていく中で、「アイドルがアイドルになったきっかけ」を知ることがあっても、「おたくがおたくになったきっかけ」「そのジャンルにたどりつくまでの半生」って、お互いに話さない限りあんまりしらないよね』 という素朴な会話から、立ち上がったものです。

おたくがおたくになるまでには様々なドラマがあって、それをどこかに残しておくことにはなにかしらの意味があるのではないか?という漠然とした名もなき命題を突き詰めるべく、まずは目の前のおたくの半生をたどることにしたへっぽこおたくの小さな旅路。今回出会ったのは、マッチングアプリ菊池風磨似の男に騙されてキレ散らかした結果菊池風磨のおたくになった』という方。これだけ聞くとなんだか複雑なような気持ちになりますが、そこには長い長い旅の終わりの果てに見つけた、楽園のような景色がありました。

このインタビューが、あなたが推しへの想いを再確認するきっかけになりますように。

5,000字ちょっとの物語に、お付き合いいただけましたら幸いです。

(もしもインタビューを受けてみたいという方がいらしたら、ご連絡くださいませ。事前シートをお送りします)

 

 

 

・今回お話を聞かせてくれた方

P.N いちじくさん

自担 菊池風磨

菊池さんに出会ったきっかけ:「マッチングアプリ菊池風磨似の男性に騙されて」

 

 

 

 

〜勝手に5000字インタビュー vol.2〜

 

 

「お前に菊池風磨の何がわかるんだよ!!って、

スクランブル交差点を泣きながら走ったんです」

詐欺の先に見つけた、希望の日々

 

ー言える範囲で、自己紹介をお願いします。


「新潟で営業の仕事をしています。社畜です。」


ー早速なんですが、菊池風磨さんと観音坂独歩のおたくをしているんですよね?(注:観音坂独歩…ヒプノシスマイクのキャラクター。シンジュク在住の社畜。)


「そうです。つぐみさんとは独歩のアカウントの方で出会って、もくりにもたくさん付き合ってもらって…いつかお会いしたいなあと思っていたので今日をとても楽しみにしてました。」


ーまさか別垢の相互フォロワーからもくりの中で『Sexy Zoneの話をしたくて…』と言われる日が来るとは思わず本当に驚きました。わたしも今日はおあいできて嬉しいです。


「独歩の話をするアカウントでは基本的に他の男の影を匂わせないようにしてるので(笑)」


ー本当に好きですもんね、独歩のことも


「好きです。わたしも大概ブラック企業にいて、独歩はヒーローなので(笑)」


ーそんな中で、菊池さんにひっそりと恋をはじめていたと。


「そうです、マッチングアプリがきっかけで(笑)ずっと誰かに聞いてほしくて、だけど言えなくて。でもつぐみさんとはもう2年の付き合いだからもくりで聞いてもらおうかなって(笑)なんとなく話したらあれよあれよという間にインタビューが決まって。」


ーいろんな菊池さんのおたくに出会ってきましたが、いちじくさんの話はぶっ飛びすぎてたので(笑)どうしても詳しくお話を聞かせてほしくて、お願いさせてもらいました。


「あんな話が誰かの役にたつなら…(笑)今日はいっぱい聞いてもらって、ちゃんと白黒つけたいなあと思います。よろしくお願いします」


ーこちらこそよろしくお願いします。では早速なんですが、マッチングアプリきっかけで菊池風磨さんに出会ったということでいいんですよね?


「まあ、大きく言えば…(笑)」


ーそもそもどうしてマッチングアプリを? 


「アラサーになって、まわりがみんな結婚して、子どもを産んで、とにかく焦っていたんです。結婚しなきゃ!!って見えないなにかに責め立てられるような感覚がずっとあって。」


ーああ、なんだかわかる気がします。


「でもわかりやすいブラック企業だし、仕事を押し付けて帰る会社の人に恋なんてしたくない。とにかく焦って出会いを求めてはじめました。」


ーそこで出会ってしまったわけですね?『自称・菊池風磨似の男性』と。 


「出会ったんです…今日はもう注意喚起の意味でもきてるので。自称菊池風磨はだめですよ本当に!!!!


ーではまず、いちじくさんの出会ったその方の特徴を


アイコンが唇に手をあててる写真で。絶妙に顔がわからなかったです。あと黒髪で。ずるかったのはよくいるロン毛の菊池風磨似ではなくて、ちゃんとアップデートされた菊池風磨似だったこと。


ーなるほど、よくいるのはロン毛の菊池風磨似の男性ですもんね。


「ちゃんと今の菊池風磨さんでした。あとわたしはあんまり菊池風磨さんのことを当時はよくわかってなかったんです。かっこいい全裸の人か、くらいの認識で。今振り返るとそれくらいの認識の人を狙ってたんだと思います。」


ーそして見事に惹かれてしまった。


「文字のやりとりも、電話のやりとりもすごくあの、…好きで。好きになってから気付いたんですけどたぶん文字のやりとりはかなり菊池さんに寄せてましたね。それがもう私好みで。正直、どうしてこんないい人が結婚してないんだろうって思うくらいの素敵な人でした。わたしの仕事が辛い気持ちとか、愚痴とか、絶対否定しない人で。すぐに『結婚するならこんな人がいいな』って思うようになりました。」 


ーすぐにデートになったそうですね?


「はじめてあったのはスタバでした。スタバで半日話して、本当に楽しくて。お互い水族館が好きだってわかったので、次は水族館に行こうということになりました。それで、億年ぶりの有休を取って、次のデートはマリンピア(注:新潟にある水族館)に行ったんです。」


ーそれから何度か水族館めぐりをしたと。


「はい。県内の有名な水族館はほとんどいきました。写真を撮って、ドライブして、…彼の写真に待ち受けかえたりとか…、浮かれてました、本当に。」


ーこの頃、デート終わりの日課があったそうで。


「デートが終わったあと、いつも独歩のぬいにその日のことを報告してたんです。にこにこ笑ってくれてる気がして幸せでした。」


ーこの頃彼を疑うことはありましたか?


「なかったです。かっこよくて、優しくて、彼しか見えてなかったと思います。仕事も彼がいるから頑張れてた。」 


ーそんな幸せ絶頂の中、菊池風磨さんを検索したそうですね?


彼が髪を染めたいって言うから、菊池風磨さんの画像を参考にしようと思って。雑誌も買いました。彼のためを思ってたんです、とにかく


ー彼のためを思って買った菊池風磨さんの雑誌。それが後々いちじくさんを救うわけですね。


「そうですね…今振り返るとあの時買っておいて本当によかった。」 


ーさて、そのころいちじくさんは、彼とはじめての旅行を計画します。


「コロナがちょっとだけ落ち着いて、今なら、というタイミングでした。旅館の予約をとって、まわりたい場所を探して。でもその中で、彼がちょっと変だなって思ったんです」


ー旅行の計画の中で?


「…彼のスマホが、2つあることに気付いて」


スマホが2つ、


「わたしも仕事用のがあるから、そういうことなんだろうなって思ってました。でも、ある時二つ目のスマホの待ち受けをみちゃって。……かわいい女の子でした、待ち受け」


ー子どもの待ち受け、ですか。


「彼が姪っ子だと言っていたので、そっかあってその時は納得したんです。でもだんだん、違和感が膨らんできた」


ー違和感?


「その頃はずっと彼の家でデートしてて、泊まることもありました。彼は毎日夜9時に仕事の電話をするんです。でも仕事にしてはなんだか声色が甘くて、本当に仕事なのかなって。あとは、毎月決まった日に青い封筒が来てました。彼は姪っ子からだって喜んでたけど、姪っ子からの手紙の返事に彼は漢字を使ってた。姪っ子はとてもおさなかったのに、どうしてだろうと。溺愛してるならひらがなを使うんじゃないかなって」


ー小さな違和感がふくらんでいったわけですね。


「他にもあったんです。社畜の私に合わせて夜遅くに迎えに来てくれたりしてたけど、休日も昼間には会えなかった。仕事だって言ってたし、それを信じていたけど、彼と休日の夜に会うと決まってタッパが冷蔵庫に入ってた。でも生ゴミは増えてなくて。見て見ぬふりを一生懸命してました。好きな気持ちを疑わないようにしてたんです。この頃はもう後ろめたさに潰されそうで、独歩のぬいにだけ吐き出してました。彼を疑う気持ちと、信じたい気持ちと、狂いそうだった。


ーところが、旅行の直前。彼からプロポーズされてますますいちじくさんは戸惑ったそうですね。


「切実に彼と結婚はしたかった。だけど、あまりにも不安なことが多すぎて。彼が急に結婚を急かし始めたのも怖かったです。」 


ーそんな中で出かけた友達の結婚式で、事件がおきると。


「久々に東京に行きました。……結婚式の受付で、彼と、彼の奥さんがいて


ーなんてこと…!


「ほんとになんてこと、ですよね。名前だけ書いて、ご祝儀渡して、…友達には申し訳なかったんですけど、耐えられなくて帰りました。彼に受付で他人行儀にされたこととか、奥さんと仲良さそうにしてたこととか、やっぱり娘さんだったんだとか、なんかもうぐちゃぐちゃで。なにより、左手の薬指に、あるべきものがあった。彼の平和を崩しているのはわたしだって突きつけられた。代々木公園で、泣きながら独歩のぬいに話しかけました。わたしのせいだって。変な男に引っかかったのも、結婚式でれなかったのも、わたしのせい」


ー自分をとにかく責めていたわけですね


「それ以外どうしていいかわかりませんでした。ふらふら東京を歩いて、とりあえずシブツタにいこうと思って。そしたら、目の前のギャルが菊池風磨の写真を落として


ーなんとまあ… 


地面に落ちた菊池風磨さんと目が合いました。かっこよくて、そしたら涙が止まらなくて。写真返さなきゃって地面の菊池さんを拾って、スクランブル交差点を走りました。でもギャルはいないし、わたしはぼろぼろ。そうしたら彼への憎しみが一気に沸いて。お前に菊池風磨の何がわかるんだよ!!って、スクランブル交差点を泣きながら走ったんです。


ー泣きながら走ったスクランブル交差点、それからとりあえず新幹線に乗って、新潟に。


「よく覚えてないけど、翌朝家にいたからそうなんだと思います。あとからホテルの宿泊代がもったいなかったなあって思って。でも新宿に行った記憶はかろうじてあるんです。花園神社で御守り買いました。」


ーおうちでは、彼のために買った菊池さんの雑誌を全部捨てようとしたそうですね。


「顔を見れないから全部捨てようかと思ったんですけど、でも、…………菊池風磨、かっこよくて


ーかっこよくて、?


「ゴミ袋に投げ捨てようとしたんですけど、かっこよくて。泣きながらたくさん菊池さんの雑誌を読みました。かっこいいって泣きました。かっこいい、かっこいい、悔しいって。本物の圧倒的彼氏はこんなにかっこいいのに、わたしはなぜ低能彼氏に騙されていたんだろうかと…(笑)あれを読んで本物を追いかけようと決めました。その日の夜、最後の電話をして彼に捨て台詞を吐いたんです。」


ー捨て台詞?


「彼は結婚式の話をなかったことにして、あれは姪っ子だったんだとかなんとかまだ嘘をついてきました。わたしにはあの日の薬指が焼き付いてたのに。仮に姪っ子だとしても、もう信じられないとも思った。だから言ってやったんです。あなたも、わたしも『許せない!』って


ー菊池さんの決め台詞ですね


「彼は意味がわからなかったと思います。でもそれでよかった。わたしがわたしを許せなかったので。それから彼とは一切連絡をとってません。アプリも消しました。」


ーそれからはどんなふうに過ごしていましたか?


「無気力になってしまって、それが災いしたのか体調を崩して入院してしまって…病室で独歩のぬいを片手に毎日Sexy ZoneのDVDを見てました。いいなあって思いながら。」


ーいいなあ?


仕事が楽しそうでいいなあって。わたしが最後に仕事のやりがいを感じたのはいつだろうって考えて、なんだか急にダメになってしまって。めちゃくちゃ怒鳴られたし詰問されたけど、会社を辞めました。でもそれだけじゃ終われなかったので、こっそり然るべきところに訴えたりもして…(笑)」


ー土壇場の強さは独歩譲りですね。


「そうかもしれません。いちじくさん舐めんなよ!って(笑)ただしばらくは体も心もだめだったので、去年の冬くらいまでは転職をしないで入退院を繰り返してました。入院するたび菊池さんの写真を買って、病室に貼ってましたね。本当に支えでした。」


ー入院生活の中でさまざまな菊池さんの作品を追いかけたそうですが、特に『イタイケに恋して』はどハマりしたそうで。


まさきは……まさきは……わたしの希望です


ー希望


「まさきは、本当に希望で、支えで……まさきの強さに救われて、まさきのアホさに救われて……まさきがいなきゃたぶんわたしは道を間違えてましたね……


ーまさきに惚れ込んだポイントはどこでしたか?


アホさです


ーアホさ


「まさきを見てると結婚とか仕事とかマッチングアプリとかどうでもよくなる。まさきはあれで本気で自分と結婚したら相手が幸せになれると信じてる。そのアホさって心が強い人にしかできないアホさです。わたしももっと馬鹿になろうと思いました。もっと自由に生きていこうって決めたんです。」


ーそうして迎えた12月。奇跡的に当選したジャニフェスではじめて、菊池風磨さんを見たわけですね。


「わたしあの日の自分のツイートを今でも覚えてるんです。『本物は世界一だった』


ー本物は世界一!


「うん。世界一でした。余計なこと忘れて菊池風磨さんだけを追いかけさせてくれる、最高のエンターテイナーだと思いました。現実の菊池風磨さん、触れたら壊れそうで。詐欺師とは全然違いました。…烏滸がましいのは承知の上で、この人を守りたいなって思ったんです。この人のためになにかしたい。この人のために頑張りたい。そんな気持ちになったの、菊池風磨さんがはじめてでした。


ー『この人のためになにかしたい。この人のために頑張りたい。』、そんな気持ちをくれたのが菊池さんだったわけですね。


「結局わたしはまた営業をしてますけど、営業でさえ毎日罵詈雑言を吐かれます。アイドルならもっとだと思うんです。でもわたしは、それを見えないくらいの好きを届けたい。気にするなよって、吹き飛ばせる存在でいたい。目の前の菊池さんを、Sexy Zoneを信じているから、他所を見る余裕も、信じられない人たちを気にする暇もありません。世界が菊池さんを憎んでも、わたしだけは菊池さんの味方でいたい。そんな気持ちで生きています。そう思える存在に出会えてよかったです」


ー紆余曲折を経たいちじくさん。今のいちじくさんにとって独歩と菊池さんはそれぞれどんな存在でしょうか?


「独歩は推しというか、わたしのヒーローです。独歩が社畜でいてくれるから、わたしもなんとか立てている。ふうまくんは、そうだなあ……希望です。うん、希望。」


ー希望、ですか。


「希望です。菊池風磨さんに負けないように、わたしもわたしの人生を生きていきたい。それを続けることで、ふうまくんの追い風になりたい。誰かの追い風になれるって、すごく幸せなことだと思うんです。そうなりたいと思わせてくれたふうまくんは、わたしの希望です。」


ー最後にお聞きしたいのですが、貴方にとって、『自担』とは?


初恋と書いて菊池風磨と読むし、希望と書いて菊池風磨と読む。わたしにとってふうまくんは、灯台のように、わたしを照らしてくれる存在です。


ーありがとうございました。最後に何か言い残したことはありますか?


「あ、それぞれのファンの方に宣伝をしてもいいでしょうか…?せっかくの機会なので」


ーもちろんどうぞ。


「まず、Sexy Zoneのファンの皆様。6月25日、ヒプノシスマイクの無料ライブがあります。よかったらよろしくお願いします。コメは作るしすぐバトルする変なコンテンツですが、曲とライブとキャラクターだけは最高です。音楽の扉が広がると思います。よろしくお願いします。Sexy Zoneが好きな人はたぶん好きです。
次に、ヒプノシスマイクのファンの皆様。6月1日にSexy Zoneの新しいアルバム『ザ・ハイライト』が出ます。Sexy Zoneは最高です。イメソンの宝庫のジャニーズでもあります。よろしくお願いします。」

 

ー見事な宣伝ありがとうございました。他にはありますか?

 

あ!!!マッチングアプリの自称菊池風磨に騙されないでください!!!!!本物の菊池風磨以外もちもちしてなくて最悪です!!


ーありがとうございました。では本当に最後に、自担に今一番言いたいことはありますか?


菊池風磨さんへ。どうかどうか、貴方の信じたものを大切にしていってくださいね。どこまでもついていきます!」

 

 

わたしとらもと、子どもの一生

「読んでみなよ、中島らも

高校生の時のことだ。大好きだった先輩がいた。たぶん、遅れてきた初恋だったと言ってもいいだろう。

同じ演劇部の、知らない知識をたくさん持っているかっこいい人だった。先輩の脚本はとても眩しくて、複雑で、演じるのも演出をつけるのもとても楽しかった。

 

ある日のこと。脚本を書きたいと言ったわたしに、先輩は本と桜色の栞をくれた。聞けば、わざわざわたしのために買ってきてくれたのだという。

その時渡されたのが、中島らもの本だった。

 

わくわくしながら本を読み、そして、挫折した。何度わからないと唸ったことか。何度投げ出しそうになったことか!!

 

めちゃくちゃ頑張ったけど、読めば読むほど解読不能だった。

 

わたしの遅れてきた初恋は、らもとともに散り、らもとともに泡沫となり消えたのである。

 

 

それから数年後。研究者のたまごになったわたしは学会で一冊の本を睨みつけていた。

 

また、らもか。

 

何かと学会で一緒になるいけすかない男が中島らもを読んでいたのだ。何を勘違いしたのかわたしがらもを読みたいのだと解釈した其奴は、頼んでもないのにわたしにらもの本を渡してきた。忘れもしない、あの日先輩に渡されたのと同じ表紙である。

 

「…もしかして、あんまりらも好きじゃない?」

男に煽られわたしは激怒した。ただでさえ普段からこいつは、こいつは…!!と思いながら中島らもを読んだ。読み直した。今度こそ!!と思いながら。

 

そしてわたしは、らもにまた負けたのだ。理解できなかった。これならどうだ、と渡された子どもの一生も正直あまりよくわからなかった。

 

この時わたしは誓った。中島らもを好きな人とは付き合わない。

 

それからしばらくして、わたしの誓いが世界一の変わり者が起こした熱烈なパラダイムシフトにより崩れ去り、いけすかない男の肩書きが別のものに変わろうとしていた頃。

好きなアイドルを失ったわたしは、とある読書家を好きになり、救いを彼に求めて様々な作品に目を通していた。そんな風にアニメに、エッセイにと助けを求めて彷徨っていた頃、彼は爽やかに言ったのだ。

 

「影響を受けた作家は中島らもです」

 

ああなんと、お前もか!!!!!

 

わたしはまた一生懸命らもを読んだ。あの日先輩に渡されたものを引っ張り出し、あの日未来の同居人がくれた子どもの一生を読み直し、聡明な読書家のすすめるらもを読んだ。表紙のきのこに縋るように、読んだ。

 

だがしかし、わからなかった!!!!!

 

わからなかったのだ。

面白い、面白い、けど…………と言葉にできない、解像度が低いことからくるあのもどかしさと言ったら!!!!!

 

こうして、影響を受けた人間たちが皆中島らもを履修していたがためにわたしの中にコンプレックスが芽生えた。

 

中島らもが理解できない」

 

 

それから幾多の時が経ち、わたしは遥々大阪の地で怯えながら劇場にいた。

松島聡さんが子どもの一生を演じることになったからである。

 

松島聡さんに関してはなんにも心配していなかった。だってSexy Zoneの子だ。努力で罵詈雑言をねじ伏せてきた子たちだ。正しい頑張り方を知っている子だ。だから、どこに送り出しても大丈夫なのだ。そもそも、胸を張って個人仕事に送り出せないアイドルを応援するほどわたしは暇ではない。太鼓判を押せるアイドルだから、どこへ送り出しても大丈夫な子たちだから、Sexy Zoneを応援しているのだ。

 

話がそれた。とにかくわたしが怖かったのは中島らもをきちんと受け止められるかという一点であった。最近になってようやくらもを理解しないことで理解する、という境地にたどりついたわたしが、きちんとこの物語を咀嚼できるか怖かった。そしてなにより、一応演劇を嗜んでいた身である。物語の咀嚼を失敗することで、舞台に対する感想が『わからない』で終わることはもっと嫌だった。たぶん原作がらもじゃなかったらこんなに戦いに挑む気持ちになることはなかった。でもらもなのだ。あの中島らもなのだ。わたしにとって中島らもは、戦うべき人なのだ。

 

そんなわけで、らもをこじらせた人間がみた子どもの一生。結論を言おう。

 

はちゃめちゃに面白かった。

 

というか見ながら気付いたんだが生身の人間が演じることでらもの解像度が一気に上がった。らもらもしい気持ち悪さが全身を駆け巡るこの感じ!!!!!最高に気持ち悪くて、最高に楽しい舞台だった。あと松島聡さんの血管。それが舞台に非常に素晴らしい生身の人間であるということを加えていた。素晴らしかった。

まだ静岡公演があるので細かい言及や考察をここで伏せ字なく述べることは避けるけれど、たぶんらもにとって子どもは怖くて、でも面白いものだったんだろうな。「自失を求めた快楽」のなれの果て、「自分たちが正気である」幻覚を見ている人たちをぶつけられる理解できない気持ち悪さ。

それから、山田のおじさん、やっぱりらも自身なのだろうか。なんか妙にリアリティがあって気持ち悪い宙に浮いてる感じが非常にらもを見ている時の感覚に近かった。いかにもらもが好きそうじゃないか。「よろしいですかあ!」ってぬるっと出てくる感じ。心に勝手に侵入してくる感じ。

あとあの、これはブライトンビーチの時からずっと感じていたのですが、川島海荷さん…………川島海荷さんはずっと舞台の上にいてくれ……と言わんばかりのあの存在感の透明さ。本当に素敵だった。

それからそれから、何回も言って申し訳ないのですが松島聡さんの血管が物語の生々しさを増してて非常によかった。完走前のこのブログでは極力シーンについての言及を避けたいので松島聡さんを褒める言葉が素晴らしかったと血管しか言えなくなってしまって大変申し訳ないのだけれど、とにかく素晴らしかった。ああいうある種正気を失い生きるということを突きつける舞台に松島聡さんの存在は本当にしっくりくるのだなあと思う。松島聡さん自身が透明でどこか掴めるようで掴めないところがあるから、ますますそうなのだろう。

あの物語における幻覚は狂った人間から見た違和感という意味での「幻覚」なのかもしれない。人間は誰しも狂っていて、「正気」だと言い聞かせているのかもしれない。終わったあとにいまだにこの舞台の結末を考え続けている時点で、とっくにわたしも正気だと言い聞かせている側の人間なのだろうな。

それはきっと、まさしく「B級ホラー」のなせる技なのだと思う。ただ怖いだけでは意味がない。

舞台の上やキャラクターにらもはいないんだけど、確かにそこにらもはいた。本当にみにいってよかった。今になってらもの解像度が上がってきたことに本当に感謝しています。素晴らしい舞台をありがとう。

 

とまあ、ひとまずぐるぐる考えている最中なので、こんな感じの感想で、「よろしいですかあ?」と問いかけて、一旦閉じようと思う。

山田のおじさん、貴方の生き方についての感想、ひとまずこれでよろしいですかあ?

 

「菊池風磨さんが、わたしの矛盾ごと救ってくれた」ー勝手に5000字ちょっとインタビュー vol.1ー

・はじめに

『わたしたちが日々を生きていく中で、「アイドルがアイドルになったきっかけ」を知ることがあっても、「おたくがおたくになったきっかけ」「そのジャンルにたどりつくまでの半生」って、お互いに話さない限りあんまりしらないよね』

そんな素朴な会話から、このインタビューはたちあがりました。おたくがおたくになるまでには様々なドラマがあって、それをどこかに残しておくことにはなにかしらの意味があるのではないか?という漠然とした名もなき命題を突き詰めるべく、まずは目の前のおたくの半生をたどることにしたのです。「沼落ちブログ」はあっても、「沼落ちインタビュー」はなくて。ないなら作ってしまえ!の精神のもと、このインタビューは行われています。

このインタビューが、あなたが推しへの想いを再確認するきっかけになりますように。

5,000字ちょっとの物語に、お付き合いいただけましたら幸いです。(もしもインタビューを受けてみたいという方がいらしたら、わたしのTwitterまでご連絡くださいませ)

 

 

・今回お話を聞かせてくれた方

P.N のぎさん

自担 菊池風磨

菊池さんに出会ったきっかけ:「友人に相撲をとるSexy Zoneを見せられて」

 

 

 

〜勝手に5000字インタビュー vol.1〜

 

 

「ずっと好きな人と同じ土俵に立ちたかった。」

国技館でrougeを聴いた唯一の人のおたく論

 

 

ー言える範囲で、自己紹介をお願いします

「宮城で大まかにいえば本に関する仕事をしています。」

ー菊池さんと出会うまでは、一途に相撲を応援していたんですよね?

「わたしは大阪の祖父の家で育てられてきたんですが、祖父がとにかく若貴(注:若乃花貴乃花のこと)が大好きで。そんな姿をそばで見ていたので、わたしも自然に好きになりました。祖父はどちらかと言うと満遍なく色々な力士を応援していて、相撲そのものが好きだったんですがわたしはずっと、ずーっと豪栄道関が好きで。」

豪栄道関に出会われたきっかけは?

「あれは…いつだったかなあ。ちょっと自分がいくつだったかは微妙だけど。初めて祖父と相撲を観に行った時、一番下の人たちの時間帯から入ったんです。その時になんだか強い人がいるなあって思って祖父にきいたら『今日初めて本場所の土俵をお相撲さんだよ』って言われて衝撃を受けました。いくら学校とかで取り組んでいたとしても、初めての人でもあんなに強いんだって。かえって祖父とすぐに名前を調べて、『澤井』という名前だとわかりました。名前までかっこいいんだって驚いて、澤井、澤井って、口に出していた気がします。」

ーそれからすぐに『澤井』というお相撲さんを追いかけはじめたんですか?

「いえ。そのあとすぐに祖父の具合が悪くなって、しばらく相撲どころじゃありませんでした。当時は確か小学生だったんですけど、一時期は住むところも危うくて。わたしこれからどうなるんだろ、おじいちゃんが居なくなって、ひとりぼっちなのかなとか色々考えたりしました。暗い高学年だったなあって思いますね」

ーわたしもお会いしたことがありますが、あの全身健康体なおじいさんにもそんな時があったなんて衝撃でした。

「まさか90を超えていまだにピンピンしているなんてあの時は想像もつきませんでした(笑)祖父が病気をしたのは現状あれが最初で最後だなあ。あの辺はもう辛くてつらくてあんまり記憶ないんですけど、中学生になって、2年生の年の7月かな、祖父とまた2人で暮らせるようになって、それからまた2人で学校から帰ってきたら相撲を見る習慣が復活して、11月場所をみにいく約束をして、それがとにかく楽しみでした」

ーそして無事復活なさったお祖父様と訪れた11月場所で、澤井と再会を果たすと。

「そうです。でもちょうど改名のタイミングで最初はあのときの澤井はどこなんだって思って(笑)しばらく相撲を学校帰りに幕内の最後数番しかみれてなかったから状況も全然わかんなかったし。でも実際に相撲をみにいって、顔を見て気付きました。あ!あれだあ!って。やっぱりかっこよかった。それからわたしが豪栄道関を追いかける日々が始まりました。」

ー高校生になってからはアルバイトをとにかく重ねて、暇さえあれば通ったそうですね。

「はい。本当に暇さえあれば祖父と通ってました。祖父と一緒に相撲に出かけることだけが楽しみで。生活費と相撲に行くお金をひたすら稼ぐ日々でしたね。あの時はまだ相撲を純粋にみれてました」

ー純粋に?

「はい。高校を卒業する時、知り合いの人が角界入りすることになって。そのタイミングで不意に、『あ、わたしは土俵に立てないのか』って突然自覚したんです。それではじめて、ずっと好きな人と同じ土俵に立ちたかったんだなって気付きました。わたしは豪栄道関と相撲をとってみたかったんだなって。

ー気付いてから相撲の見方はどう変わりましたか?

「楽しみなことは変わらなかったし、祖父との時間も大事な時間のまま変わらなかったです。でも観終わった後にどことなくずっと寂しかった。それは祖父にも打ち明けてて、祖父はずっと黙って聞いてくれてたのだけが救いでしたね。学校で相撲の話はできないし、友達にも言えなかったけど、家に帰ればいつでも祖父が味方でいてくれた。」

ーお祖父様はどんな言葉がけを?

お前はお前の気持ちを大事にすればいい、さみしいはさみしいままでいい、って。それは今でもよく言われます。さみしいに嘘はつかなくていいんだよって。祖父はいつでもわたしを否定しないでいてくれる。やりたい放題な孫に本当に本当に寛容な人で、感謝しています。」

ー大学時代も相撲に通われましたか?

「大学時代はもう天国でしたね。相撲最優先で東京に行ったので(笑)一人暮らしの予定だったんですけど祖父がどうしてもついてくるって言って聞かなくて、結局4年間東京で二人暮らしでした。おかげで彼氏もできやしない(笑)まあ豪栄道関以外のかっこいい人なんか知らなかったんでどうでもよかったんですけどね。でもやっぱり東京からだと国技館がすぐそばで。暇さえあれば祖父と通っていました。」

ー少し話が前後しますが、豪栄道関は謹慎をしたりそれに伴い番付が下がっていた時期がありましたね。それの話を聞いてもいいですか?

「はい。引退よりは辛くなかったので話せます」

ー引退よりは、ですか

「ええ。あの時は子どもながらに何をやってんだよって呆れてました。でも、…こんなこと言ったら古参の嫌味みたいに聞こえるかな。豪栄道関がここで終わるわけないだろって妙な確信があって。ちゃんと反省して、ちゃんと戻ってきてくれるって信じてました。うん、土俵を完全に降りたわけじゃなかったから。まだわたしはだいじょうぶだったかな。確かにやったことはそれはもう許されませんけど、それだけで終わる人ならなけなしのバイト代全部捧げてないです。」

ー2014年9月に、豪栄道関はついに念願の大関になられましたね。どう感じていましたか?

「……実は大関前後の場所は一番後ろの椅子席で全通してて(笑)就活とか全部どうでもよくて、豪栄道関のことしか考えてなかったですね。かっこよかった。あの年はもう気迫が違ってたんですよ。わたしの好きな人が世界一かっこいいんだぞってドヤ顔してました

ー古参の勘と貫禄でしょうか(笑)

「かもしれませんね(笑)豪栄道関の一ファンとしては伊勢ヶ濱さんには頭がずっと上がらないです。本人はきっといろんな気持ちがあったと思うけど、ファンとしては伊勢ヶ濱さんが「関脇で安定しているので大関になってもまだまだやれるだろう」って関脇の記録を認めてくださったのが嬉しかった。」

豪栄道関が大関になってから、応援の仕方は何か変わりましたか?

「とにかく豪栄道関がより一層かっこよくなった。役職がついておっきくなるって、こういうことなんだって。わたしの好きな人かっこいいなあ!って。たぶん恋の自覚をしたのはあの時期です(笑)

ーむしろ大関になるまで恋心の自覚はなかったんですか!?

「わかんない、おじいちゃんはお前は力士の嫁になるってずっと言ってたんだぞって未だにいうけど(笑)あ、恋かもなって思ったのは大関の姿を見てからです。好きだなって、なんかこう、うん。大好きって口に出すのが照れくさくなっちゃって(笑)」

ーピュアな恋ですね……

「初恋だったので(笑)わたし本当に豪栄道関が引退するまでは恋愛なんて1ミリも興味なくて。うん、恋だったんだろうな。」

ー2016年9月、豪栄道関は全勝優勝を果たしました。

あの時は!もう!最高!!(笑)仕事クビになってもいいから見させてくれって思ってた。最後の3日間は全部投げ捨ててずっと通ってましたね。千秋楽の日なんかもう泣きながら現地にいて。かっこよかった。本当に本当にかっこよかった。なんて素敵な日だろうって。今でも優勝インタビューで忘れられない言葉があります。「僕は不安でいっぱいだった。勝負ごとは最後まで分からない」って。あと「思い通りにいかないことが多くてつらかったけど、今日で少し報われました。うれし涙です」って言ってたのも忘れられない。ちょっと話してると泣いちゃいそうですもん。あの時ほど現地にいれてよかったなって思ったことないです。」

豪栄道関が優勝した際も、どこか寂しさはありましたか?

「優勝した時はもうわたしもアドレナリン大暴れだったのでそれどころじゃなかったんですけど(笑)その次の場所の方が、なんだろなあ、うーん……やっぱりお相撲さんになりたかったなあって思ったかな……優勝した豪栄道関に稽古つけてもらいたいなあとか、憧れて背中追っかけたかったなあとか、思いましたね。」

ーさて。それから3年後の2019年。いよいよ菊池さんと出会うわけです。

「そうですね。豪栄道関が優勝してからの3年間はまあ個人的に仕事が忙しくて、これまたあんまり覚えてなくて。豪栄道関もわたしも、浮き沈みがすごかった。失業もしたし再就職もしたし、おじいちゃんと宮城に移ったのもこの三年の間でした。相撲を見る以外楽しみがなかった。ほんとにほんとに相撲だけが楽しみで。でも今思うと、あの時菊池さんに出会えてなかったらたぶんわたしは翌年からのすべてを乗り越えられなかったと思うんです。

ー菊池さんとの出会いのきっかけは?

「友人にSexy Zoneが相撲の稽古をしてる映像を見せてもらった時に、なんか好きな人に似てる人がいるなと(笑)豪栄道関の生まれ変わりみたいな人がいるんだけどって思ったのが菊池さんでした。

ーやっぱり基準は「豪栄道関」なんですね。

「そうなんですよね。だってわたしの世界にはそれしかなかったから!(笑)そこから気になって色々みたりきいたりして、少しずつ「菊池風磨さん」を理解していった感じです。真面目な人なんだろうなってイメージでした。」

ー菊池さんと出会ってすぐ、豪栄道関が引退したんですよね。

「はい。2020年の1月です。12日目に大関陥落が決まった時に、嫌な予感がしてすぐに東京行きのチケットを取りました。職場に辞めますと伝えて、翌日すぐに東京に行ったんです」

ーえ、豪栄道関の嫌な予感がしたその日に、職場に辞めますと言ったんですか!?

「はい。たぶん仮にこの嫌な予感があたったら、たぶんわたしは立ち直れない気がしました。もしも仮に外れたら、とはあの時はもう思えなかった。もしかしたらもう二度と世界で一番好きな人にあえないかもしれない。それだけを考えていました。とにかく、もしも、もしも最後なら絶対に目に焼き付けたかった。予感が外れたら、それはもう手放しで喜んだけど、でも。でもとかだってとか、続けてほしいけど、でも、って。そればかり考えてました。」

ーでは1日1日を振り返りましょう。まず、大関陥落の決まった12日目の夜。

「職場のテレビで見ていて、涙が止まらなくなりました。力が抜けた。早退の手続きをとりながら、東京行きのチケットを購入して、上司に泣きながら辞めますって言ったのを覚えています。家に帰ったら祖父が無言で抱きしめてくれて、その時にふと、もしかしたら、ってより強く思いましたね。何かが終わるんだなって。」

ー13日目。

ほとんど記憶がないです。でも怖くて、とにかく怖くて、ずっと菊池さんのソロ曲をきいてました。たぶん国技館でrougeを聴いてたのはわたしだけじゃないかな……(笑)

ーなんでrougeを!?

「12日目以降は、いつ引退を言われてもおかしくないなって思ってたんです。だから、別れを決意するならrougeだろうと…(笑)」

ーなるほど。では14日目。

「もう国技館に行きたくなくて、ホテルに菊池さんの写真を飾って神頼みしてました。何を頼んでるかわからなかったんですけど、とにかく何かにすがりたかった。」

ーその日は国技館には?

「いきました。優勝争いとかどころじゃなかった。豪栄道関のことしか見えてなかったです。どうか次につながるものであれって願ってました」

ーそして迎えた千秋楽。

「最後の相撲をみた時、なんだか何もかもどこかへ消えていくような不思議な気持ちになりました。だって、本当にかっこよかったんです。あの日の豪栄道関。どんなことになっても受け入れる覚悟ができました。」

ー1月22日。豪栄道関の引退が発表されましたね。

「最初の感想は、お願いだから記者会見なんかやるな、でしたね。受け止めきれなかったから。しばらくずっと泣いてました。同時にもうかける言葉が何も見つからなかった。頑張れなんて言えないくらい頑張ってたから。あの日の豪栄道関は誰より綺麗だったから。だから、綺麗な闘志を最後に見れて良かったなとも、思って、」

ー…ティッシュさしあげましょうか?

「ほんとすみません……」

豪栄道関が引退されてから、どう過ごしていましたか?

「覚えてないです。ずっとPretender聴いて、Sexy ZoneのDVDみて、とにかく泣くっていう。確かにあの日の豪栄道関は綺麗で、綺麗だったから。2週間くらいそんな感じでした。当然仕事にも行けない。おじいちゃんが間に入って退職の手続きとか進めてくれて、知らない間に有給消化が始まってましたね。ひたすら泣いてました、ほんとに。ぎゅっとの『それでも夜は明けるけれど 君にとっては ツラいんだろうな』って、本当にその通りで。恋も青春も、なにもかもが終わったんです、あの時。豪栄道関のいない春の迎え方がわからなかった

豪栄道関のいないはじめての春。どんなふうに過ごされていましたか?

「うーん……仕事もしてない、というかできなかったです。ずっと家にいて。たまに友達とカラオケに行ったりしたけど気は晴れない。友達と外にご飯食べに行って、豪栄道関にお手紙書いて、一度気持ちが高ぶって治りかけたけど、結局また泣いてしまうみたいな。」

ーそんななか、菊池さんのソロ曲を聴いて、怒りの感情を取り戻したと聞きました。

「ああ、HAPPY END!(笑)POP×STEP!?は一番泣いてた時期のリリースで、心配したおじいちゃんが早く元気になってくれって仏壇にそなえてたんです。でもおじいちゃんもおじいちゃんで好奇心旺盛な人だから、気になって仕方なくて先にCDを聴いちゃって(笑)大泣きしてたらおじいちゃんの部屋から大音量で「これが最後のまたね しずかにさよなら」ってきこえてきたんです。今の私だって、力が抜けた。それがふうまくんの声だとわかって、「菊池!!!!!」って声に出して、そしたらなんだか面白くなってきちゃって。めちゃくちゃ心情ついてくるな菊池風磨は、って。」

ー失恋に近かった豪栄道関への気持ちを、見事に救われた気持ちになった。

「そうなんです。『きっとね、きっと 明日も会えるよ』って、まさに千秋楽の日のわたし。あ、いいんだって思いました。願っていいんだ。あいたいって、寂しいって願っていいんだって。そう思ったら、急に楽になって。思えば菊池風磨さんって、いつだって矛盾を肯定してくれますよね。」

ー矛盾の肯定?

「あってはいけないけど寂しいとか、夜は明けるけどつらいとか。」

ーああ、なるほど。寂しいは寂しいのままで、というか、確かに菊池風磨さんの根底は矛盾の肯定かもしれないですね。

菊池風磨さんが、わたしの矛盾ごと救ってくれた。たぶんそうなんだと思います。だから、私だけの今を生きようと思えたんです。よく考えたらおじいちゃんも近いことをずっと教えてくれていたし。土俵に立ちたいけど立てなかった気持ちとかも、菊池さんが救ってくれた。Sexy Zoneはみんな優しいけど、菊池風磨さんの優しいは肯定の優しいなんだと思っています。

ー菊池さんに矛盾を肯定してもらってから、日々はどう変わりましたか?

「相反する感情が自分の中に生まれても、受け入れられるようになりました。土俵に立つことのできない自分が憎いと思う夜の方が多かったけど、それすらも受け入れられるようになってきましたね。あ、自分が憎いこともあるよなって。そうだよなあって。あとは、Sexy Zoneの曲を聴いてると余計な力が抜けるんです。頭ががんじがらめになったら、Sexy Zoneの曲を聴くようにしています。なんだろうな。自分を許せるようになったのかな。彼の代名詞は許せない!だけど、許せないこともあるよね、それでいいんだよなって。

ー最後にお聞きしたいのですが、貴方にとって、『自担』はどんな存在ですか?

ゆるしのひとだと思います。だからこそ、菊池風磨さんが菊池風磨さんをゆるせますようにって願っています。」

ーありがとうございました。何か本当に最後に言いたいことはありますか?

「今年も絶対にチケットをください!!!!!菊池さんに、Sexy Zoneにあいたいです!」

(完)

おーい磯野!ジャニーズ褒め倒しゲームやろうぜ!!

今日やったゲームがあまりにも面白かったので久々に勢いでブログを書いています。

 

その名も、ジャニーズ褒め倒しゲームです。

ルールは簡単!カードに書かれたジャニーズを分かりづらく褒め倒すだけ!!

本当にそれだけです。今回は褒めているジャニーズを当てられたら当てた聞き手に1ポイント、聞き手が当てられなかったら話し手に1ポイントとしました。

このゲーム、「分かりづらく」というのがミソで、各々の印象によって用いる言葉が全然違うんです。

たとえばAさんは「神様みたいに優しい」と思っていても、Bさんは「神様みたいにかっこいい」と思っている可能性があるわけで。愛の示し方がこんなにたくさんあるんだなあと、参加していて本当に楽しかったです。

 

分かりづらく褒める、とは例えばこんな感じです。ゲーム終了後に改めて考えてもらいましな。

 

菊池風磨さんのおたくが菊池風磨さんを褒め倒す

「わたしの中の最後の男。この人と別れる日は、きっとわたしがわたしじゃなくなる日」

 

西畑大吾さんのおたくが西畑大吾さんを褒め倒す

「貴方に出会った夜が、わたしのおわり」

 

佐藤勝利さんのおたくが中島健人さんを褒め倒す

「貴方の生きる世界に、わたしの愛しい人も生きている。それがなによりも安心するのだ」

 

中島健人さんのおたくが中島健人さんを褒め倒す

「彼が歩けば春が来る、彼が笑えば世界は微笑む、世界で一番健やかな人」

 

・ミリしらおたくが中島健人さんを褒め倒す

「生きてるだけで、愛なんだ」

 

自担を褒め倒す場合も、そうでない場合も、結構な体力を使います。でも愛があるからできることで、他人の誰かへの愛を浴びると人は元気になるんですよね、不思議なことに。これ不思議なんですけど、そうなんですよ。やってみてくださいな。

 

くどくどルール説明をしていてもあれなので、ここからは今回の褒め倒しゲームで褒め倒された人たちと話し手によるコメントをクイズ形式でご紹介したいと思います。褒め倒しを重ねた結果途中から果てしない恋文の羅列になっているような気がしますが、恋文こそ一番の褒め倒しなのではないかと感じています。

解答と解説は別途ぷらいべったーにでもあげるので、ぜひ誰を褒めているか予想しながらご覧ください。ちなみに今回の参加者は中島担、菊池担、西畑担、勝利担、ジャニーズミリしらだけど面白いことは絶対に逃したくないから参加してくれた他界隈のおたくの5人でした。このミリしらのおたくがまあすごかった。お前は本当にミリしらなのか?

おたくの、おたくによる、おたくのための褒め倒しをとくとご覧あれ!(注:色は必ずしもメンカラではありません。プレイヤーの担当の都合上時々2020年に退所した人が混ざっています。ポイント倍になるカードとしてジャニー喜多川というカードがありました。また、例題に出てきた方が再度登場している場合があります)

 

 

1人目。

「嘘でもいいから、愛されたかった」

コメント:この人がホストじゃなくてよかった

 

2人目。

「かわいいだけじゃないからずるい」

「大人になんかなるなと願うたび、君は大人になっていくんだ」

コメント:本当に大人にならないでほしい

 

3人目。

「好きだよ!!!!!好きだけど、君のそういう優しいところが!!!!!」

「たぶんわたしは一番になんてなれやしない」

コメント:この人に映る自担を見てみたい。

 

4人目。

「貴方が嘘をつかずに笑える世の中になればいい」

「君のほんとはどこにあるの?」

コメント:この人が何も背負わずに生きられる世界が早くきてほしいなと外野ですら思ってしまいます。

 

5人目。

「世界で一番優しい人」

「いつかまた、戻ってきてよと言えなくて」

「誰より愛されているのに、自覚がないから好きなんだ」

「この人を解放してあげたいのに引き留めてしまうことを、どうか許してほしいです。」

コメント:早く貴方を嫌いになりたい、とぼやかれているのをよく聞くので。

 

6人目。

「君が世界の中心だよ」

コメント:早く日本をなんとかして。

 

7人目。

「は〜〜!!見てるだけで幸せになっちゃう!」

コメント:これ以上も以下もないです。

 

8人目。

「いい加減つれていってよ。」

「駆け落ちするなら君がいい」

コメント:顔が駆け落ち顔。

 

9人目。

「頼むから早く帰ってきてくれよ」

「貴方の言葉がわたしを弱くする」

コメント:分かりづらくならなかった。でもいつまでだって君を待ってるよ…なんでせん(以下どうしたってネタバレなので省略)

 

10人目。

「世界で一番寂しがりな人」

「器用なふりした不器用さん」

コメント:どんなに他人に担降りしても、貴方を忘れることはできませんでした。幸せでいてください。

 

11人目。

「生きてる時はあんなに憎らしかったのにね」

コメント:ムカつくけど好きです。

 

12人目。

「世界で一番できた後輩」

コメント:あれはもはや才能。

 

13人目。(注:2枚同じカードを作ってしまった手違いにより2度目の登板)

「もっと楽に生きていいんだぞ!!!!!」

コメント:(ネタバレなので中略)の君をみていると本当に苦しくなる。

 

14人目。

「忘れないでいてくれてありがとう。」

「貴方のおかげでこの街は元気です」

コメント:本当に本当に忘れないでくださってありがとうございます。救いです。

 

15人目。

「財布ごと君にあげたい」

「うちの孫にならないか?」

「うちに来てくれないかな、わたしのために!!」

コメント:ほぼはじめましてでしたが本当に養いたいです。

 

16人目。

「早く日本をなんとかしてほしい」

「実は誰よりも熱い人だって信じてる」

「早く統治してくださいお願いします」

コメント:好きです。早く国を治めてください

 

17人目。

「わたしが魔女だったらきっと貴方の声を奪ってしまうだろうな」

「いっぱい食べる君が好き」

コメント:見てるとお腹が空く食べ方をするところが本当に好き。

 

18人目。

「この人と幸せになりたい」

「恋が歩いているような気がする」

コメント:好きになったら戻れない気がする。

 

19人目。

「はいどうも〜!!拗らせ本舗です!」

「地球が爆破されても彼だけはたぶん生きてる」

コメント:長生きしてほしいなあ。

 

20人目。

「立てば結婚座れば結婚、くるりとまわってはい結婚!!!」

コメント:全身フェロモンと迷った。

 

21人目。

「来年もここにいてね。」

コメント:儚さと脆さのバランスがすごい。願えば願うほど消えてしまいそうなところが好き。(以下ネタバレ省略)

 

22人目。

「知らないようで知っていて、知っているようでなにもしらない」

コメント:だから好きです。

 

23人目。

宮本浩次を継ぐ男」

「修造でも育三郎でも宮本浩次でもない。もはや彼の名前は新しいジャンル」

「実は誰よりも寡黙が似合う」

コメント:いよいよ最近宮本浩次と見分けつかなくなってきて困っています。

 

24人目。

「どんな言葉よりも、君に伝えたい言葉があるんだ」

コメント:自担とか関係なしに誰よりも幸せになってほしい。

 

25人目。

「覇気が使える人」

「なんでこの人の前で生きていられるんだろう」

コメント:立ってるだけでやられてしまいそうになる。人類は彼がテレビに出ても生きていてえらいです。

 

長いクイズにお付き合いいただきありがとうございました。本当はあと25人いるのですが、慣れてくる前だったので今回はここまでとさせていただきます。全問正解だった方には何があるかもしれませんしないかもしれません。まあひとまずチャレンジしてみてくださいませ。マシュマロetcで解答お待ちしています。

みなさんもぜひ、有り余る語彙と情熱をこのゲームにぶつけてみてはいかがでしょうか!まだまだ寒さが続きそうですので、どうかお体ご自愛くださいませ。

 

おーい磯野!!

ジャニーズ褒め倒しゲームやろうぜ!

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

菊池風磨が当て馬やったらまほうつかいになった

やべえ当て馬が爆誕してしまった。ついにあの当て馬日本代表の間宮が代表を引退し本命日本代表に鞍替えした結果やべえ当て馬が爆誕してしまった……菊池風磨演じる夏川慎吾である。

 

夏川慎吾、出てきた瞬間当て馬であった。なんかもう佇まいが当て馬。そのくせ、よりによってヒロインと間宮を引き合わせてしまい、挙句の果てに鮮やかに間宮の荒んだ精神を救済してしまった。なんてことだ。あんなにも一挙手一投足が恋なくせにどう見たって当て馬なのだ。だって間宮はバスタオル渡せるけど慎吾はたぶんタオルを持っていない……ペンキに汚れたやつを平気で渡してしまう……いや、それは確かに場合によってはときめきになるのだが歳の離れた自分をただのいい人としか思っていない幼馴染にやったら最悪なのだ。しかも夏川慎吾は暇さえあればヒロインである最愛の幼馴染にプロポーズをしている。最悪である。よく考えてくれ慎吾、息を吐くようにプロポーズして許される人類がこの地球上に何人いるか知ってるか?そんなん及川光博中島健人にしか許されないんだよ、少なくともお前には許されてないんだよ…………慎吾…………お前花枝ちゃんの性格を誰よりも理解しているくせになんでやることなすこと全部悪手なんだよ、なんで頭の先から足の先まで全部が当て馬なんだよ。当て馬時代の間宮だって本命オーラを5.6%くらいまとってたぞ。なのにお前は……一ミリもない………………

夏川慎吾の何があれって間宮は花枝ちゃんが慎吾に怒られたとこも、その先の会話も全部みてる、間宮の中では全部繋がってるわけなんですが、そのつながりを作ったのは慎吾なんだな…………あの人意図せずきっかけ作ってんだな……なんてこった……慎吾からすれば間宮はポッと出の間男なんだけど間宮からすれば全然ポッと出じゃないのよ、最初からいたのよ…………それって…………ああ…………お前なあ……なんで自分から間宮にピアノを弾かせる状況を作ってんだよ…………

せめて助けにいけばなあ……あそこで行かないからお前は当て馬なんだよ……おまけに一途でにぶちんという最悪街道を歩んでるときた……なんてこった……確かに人類は菊池風磨の当て馬を喉から手が出るほど待ち望んでいたわけなんですがこれはちょっともはや出来過ぎである…………夏川慎吾……間宮に勝てるところが何ひとつない……なぜならきっかけを作ったのは、夏川慎吾本人なので…………間宮に僕の最初で最後の理解者だと自覚させるきっかけを作ったのはよりによって夏川慎吾さんなので……勝ち目がない……おまけに間宮は歌まで歌う……もうだめだ……夏川慎吾、もはやあれは魔法使いなのよ、願い叶えちゃってんのよ……健気な若者の未来を願う最強の「友達」なのよ…………

見ました?花枝ちゃんに帽子を被せる夏川慎吾。見ました?あの花枝ちゃんの顔。慣れちゃってんじゃん夏川慎吾さんのスキンシップに…………あいつの辞書に新鮮味という言葉はないのかもしれない、あったらあんな最悪とっちらぐしゃぐしゃムーブかまさない……イタイケなドジっ子魔法使いになるな夏川慎吾……

 

それではここで今週の夏川くんのコーナーです。

「君の友達ランキングだったら 僕はナンバーワンを取っているんだろうか ならば もしも「親友に抱く感情が好きに近い」が本当だとすれば、君は僕を」

 

慎吾、とりあえず友達ランキングの制覇からはじめようぜ…………応援すっからよお……

 

ファイトソング、「すぐ金を貸すが運命に気付いてしまいバスタオルを渡す間宮」「底抜けに明るいニブチン」「確定片想い」「ようやく泣けた主人公」「金をたかるバカ」「ヒデとヨシ」「強い女だが他者の気持ちと励まし方がわからないお姉様方」というお腹いっぱいフルコースで最高でした。来週は魔法使いから当て馬に昇格しような慎吾!!!!!

 

安子の「ひなたの道」

本当は勇について書きたいなとか色々思っていたのだけれど、あまりにも気持ちがおさまらず衝動のまま仕事の合間に筆をとっている。

 

安子…………しかいう言葉がない。このまま憎まれものとして終わってしまうのか、安子……!なにもかもなくして、苦しい気持ちのままアメリカに行って、るいには嫌われたまま。稔を引きずったまま。ああ、安子。なんてことなんだ、安子。

 

結局安子は稔の影に縋って、ずっとひとりぼっちで、日陰の道を歩くしかない。安子自身のひなたの道は、完全に閉ざされてしまった。

 

るいはこの先大人になってひなたの道を歩けるかもしれないけど安子はずっと孤独のまま、稔のかわりを求めて彷徨ったままなのがつらい。安子からすれば稔を亡くしたあの日からずっと稔から意地悪され続けているのだ。「いじわるせんといて」って、安子からすればたったそれだけ。それだけ。「稔さん、いじわるせんといて」って。それ以上も以下もないんだよね、安子……

 

安子は結局稔の影を追いかけているだけで、自分自身のひなたの道を歩けてるわけじゃない。それが辛い。あまりにも辛い。そりゃ安子からるいへのあれは安子のこれまでを考えたら、「I hate you」はそりゃそうなのだけれど、でも、安子はこれでいよいよひとりになってしまった。いくらロバートがいてもだ。安子はずっと「稔から意地悪された」まま。稔のあけた空白はずっと埋まらない。むしろよく生きてアメリカに行くと言ったな安子……これまで生き抜いてきたな安子……

るいを手放すなというご意見はもっともだけれど、それはそうなんだけれど、安子にとっては「きじまのよめ」かどうかじゃない、「稔の嫁」であることが大事だったと思うんだよな……勇ちゃんと再婚したら稔さんとの久々まで奪われるような気持ちなんだよね……稔さんと暮らした家で、別の人の嫁として生きるとか絶対耐えられないよね……

だから稔の影がないアメリカに行くのもまだわかるというか、安子はなんとかして「稔の嫁」だった事実だけは守りたかったと思うんだよな…「きじまの嫁」はきじまの嫁でも、相手が稔であるかどうかで大きく意味が違うだろうし、稔さんと暮らした家で勇の嫁になることは安子にとってはとんでもない裏切り行為だったのではないかと思うんですよ……

 

勇ちゃんにも算太にもひなたの道を一緒に歩ける誰かがいた、るいにもきっとこの先現れることになる。でも安子は結局ずっとひとりぼっちなんだ。稔がいなくなったあの日からずっと安子は「稔にいじわるされた」、ひとりぼっちの安子のままなんだよ……つらい……せめてたちばなの誰かか、お義母さんが生きていたらよかったものの……ああ安子、その胸中いくばくか。ああ安子……

 

安子が自分勝手で済まされるのわかるけどわかりたくない、安子の無くしたものを考えたらそれで片付けたくない。安子にとっての「ひなたの道」はるいとじゃない、稔と生きる道なんだもの…… それが叶わないならきじまのとこにいる必要もないしロバートにすがって国外逃亡だってする。安子にとっては稔が一番だから。稔さえいたら、なんにもいらなかったから。

稔との想い出を汚されるくらいなら、なんにもいらないんだよね。安子……

 

そりゃるいちゃんはああなるでしょうけども、でも、安子の無くしたもの、孤独の中に強いられたものを考えたら安子を悪くはいえないんだよな……

安子から「稔の嫁」を奪ったらなんも残らないしたぶんお義母さん生きてたらこうはならなかった気がする……しんど……

 

責めるべきは稔を奪った戦争であって稔ではないとはわかっているけれど稔が生きていれば安子は確実に稔と生きていくことで安子自身のひなたの道を歩けたと思うので結局「稔、お前はなぜ」に尽きるというか……稔が生きてりゃこうはならんかったんよ……安子はずっと稔から「いじわるされた」ままなの……

 

稔…………お前なあ……わたしは血の涙を流して安子をお前にやったんだぞ、なあ稔……今の安子はお前にどう見えているんだ稔……惚れさせるだけ惚れさせといてお前ってやつはよお……ふざけんなよ!!名もなきモブがお前のせいで何人泣いたと思ってんだよこの野郎!!ばーかばーか!!

本当に家族みんなでラジオを聴いていたあの日々だけが、稔と過ごした微かな時間だけが、安子にとっての唯一の優しくしあわせな時間になってしまったんだな……つらいな……安子……

 

稔が亡くなるまでに安子にしてきた小さないじわるは全部全部幸せで、あったかくて、優しかった。でもあの日の「意地悪せんといて」ははじめての幸せじゃない意地悪なんだよね。あれからずっと「意地悪」は続いてるんだよね。安子……稔の存在が安子の太陽だったのに。ああ安子……

 

「もしかしてNHK、おばあちゃんはひなたの道を歩けませんでしたが娘と孫は無事にひなたの道を歩けました、みたいなことにするつもりじゃ…」という疑念はずっとあったけどまさか現実になるとは思いませんで……ああ、つらい。つらいなあ。安子。苦しいなあ、安子……

 

わたしは安子が大好きだよ……いや、わたしみたいな名もなきトンチキモブが安子に「I love you」と語りかけたところでどうにもならんがわたしは一生懸命耐えてきた安子が大好きだよ……たとえ自分勝手に見えても、稔との日々を守り抜きたかった安子のことが大好きだよ……

 

安子……結婚したのか?俺以外のやつと。

なあ安子、やっぱり今から俺と再婚しないか……?

 

俺は安子の「稔の嫁」としての矜持は絶対に守る。たちばなだって盛り上げる。俺は安子がひなたの道を歩けるならなんでもす……稔としか歩きたくないよな……わかってんだよ……

今週改めて安子の稔への気持ちを実感できてさ、そんな安子だから好きだって思ったのよ……安子の稔への気持ちを理解してんのは、勇より俺だと思うんだ……なあ安子、やっぱり俺と再婚しないか?

 

まあ全部、嘘なんですけど……安子には稔しかいないって知ってるんで……わかってますよ、「感情のないアイムソーリーそれはいつも通り」なので……

世の中たまねぎで解決できないことの方が多いですからね……長谷部の方がレアキャラなんですよ……

 

なんだか安子ガチ勢は色んな意味で心が折れたので、今日のところは速やかに仕事を放り投げ泣きながらおはぎを食べたいと思います。

 

ああ安子、安子……安子がひなたの道を歩けることを、俺は心から願っているからな!!安子!!!!!