「スリランカ行くんで休みください!!!」と言ったら本当に休みがもらえてしまったので、行くことにしました。
わたしの好きな作家が、スリランカにまつわるエッセイを書いていました。エッセイには、ガイドさんのこんな言葉がのっています。
スリランカ人の仏教は、生まれ変わらないためにあります。そしてスリランカ人は五つのことを毎朝誓います。
それは、『生き物を殺さないこと』『盗まない事』『嘘をつかないこと』『酒を飲まないこと』『好きになりすぎないこと』です。
何かを好きになりすぎると別れが辛かったりします。
それを踏まえて、作家はこう綴っていました。
ガイドが話したのは仏教のいわゆる五戒だ。(中略)しかし最後の『好きになりすぎないこと』は、本来は「不邪淫」のはず。微妙にニュアンスが違うように思ったが、彼なりの解釈なのか、それともスリランカでの共通認識なのかはわからない。
ただ、『好きになりすぎない』というのはある意味で物事の核心をついているように思えた。
このエッセイを読んだ時、ああスリランカに行こうと思いました。いろんなことがあった2024年。好きになりすぎないことを学びに、スリランカへ行ってこようと思います。
正直な話をすると、仕事もアイドルを追いかけていくことにもだいぶぐったりしていて、一度自分の屋台骨を立て直すためにも時間をがっちり止めてしまおうと思ったわけです。優しい言葉を探しに、言葉を放棄する旅に出たいと思います。
さて、わたしの好きな作家であり敬愛する加藤シゲアキ先生は、スリランカのエッセイの冒頭でこんな言葉を引用していました。
Harted ceases not heated,but by love.
ー憎しみは憎しみによって止むことはなく、
愛によって止むー
愛が何かを知りたくて、わたしも旅に出ようと思います。
それではみなさんどうか健やかに!
いってきます!