君がここで笑うシーンが

いや、答えなんかはいいんだ ただちょっと

拝啓 何も言わずに背負う貴方へ

最近、非常によく聞かれることがある。
「なんで仕事をやめないの?」
「そもそもなんであの夜をやり過ごせたの?」
「なんで仕事続けてられてるの?」

総じて、「貴方は強いね」の意で投げかけられる言葉だ。

それから、これはまあ直接言われてはないんだけど、聞こえてる言葉。

「足手纏いでめんどくさい」
「やめてもらった方がいい」
「扱いに困る」
「じゃあやめたらよくない?」

いつからか、休憩室でご飯を食べることをやめた。怖いからだ。いろんなことがあって気付いたけれど、人間って男女関係なく容赦なく人を罪悪感で塗りつぶせる。
申し訳ないな、って。ごめんなさいって、そんなんわたしが一番思ってるよ。


さて。あの夜の夢ばかり最近みる。疲れる。
この間の夜勤の時、怖かった。あの男がわたしの1人になる時間に起きてきたからだ。泣きそうになって、別のナースコールがなって安堵した。あの男より優先順位の高い人のコール。真っ先に駆けつける必要があるナースコール。半泣きになりながら走った。心底、心底よかったと思った。
むりやり仕事を続けているけどわりとガタはきている。オムツ交換の時に手が震えるようになった。入浴介助の後、息苦しさで動けなくなった。できないやつだと思われるのが怖くて我慢しているけれど、そろそろそれも限界かもしれない。でも、でも。職場で相談するのが怖い。怖いのだ。足手纏いの視線が、つらい。
病院に行きたいのに、予約が怖くてずっと出来ずにいる。何が怖いかわからない。でもずっと怖い。

あの夜、わたしは気付いたらパソコンの前に座り込んでいた。どうやって息をしたらいいかわからなかった。時刻だけは鮮明に覚えている。3時30分。
震える手で起きたことを記載した。のちにこれを心底後悔して、言わなきゃよかった、黙っていたらよかったと泣く羽目になるのだけれど、それもそれで早急に忘れたいことなので、今は振り返るのをやめようと思う。

幸いナースコールのない静かな時間で、逆にそれが怖くて、傍にあったスマホに手を伸ばした。夜勤中は個人のスマホを使ってもいいことになっているから、イヤホンを繋いでシャッフルボタンを押す。

好きなアイドルの歌が聴けない自分に、愕然とした。

汚してしまう、と思った。あらゆる劣等感が、あれを境に溢れ出たのがわかった。ごめんなさいと思って泣いた。ごめんなさい、ごめんなさい。
わたしは、貴方達を、汚してしまう。

たぶん、すぐにシャワーを浴びていたら。制服を着替えられていたら。手を洗えていたら。こうはならなかったかもしれない。
どうしたって、手が汚れているような気がした。洗っても洗っても、においがとれない気がした。
「綺麗だね」
あの男の声が過ぎる。あの男は、綺麗だと言って、わたしのすべてを奪ったんだ。あの男は、その言葉で、わたしを、

そう思ったら、自分が大好きなSexy Zoneに抱く「綺麗」という感情も、彼らを汚すためのものなような気がして。

はじめて、好きなアイドルの歌を途中で止めた。

ショックだった。わたしの綺麗は、綺麗じゃない。彼らを好きだった、あの日のままの、愛したままの、ありのままのわたしは、もういないんだ。

人間は悲しみが上回ると泣けないんだと、はじめて知った。


それから先のその夜の記憶は、ない。
どうやって帰ったのかもわからない。


次に覚えているのは、はじめての共感の言葉だった。夜に聴いたか朝に聴いたかわからないけど、その言葉で泣いた記憶だけが残っている。場所の記憶の隅に自分のボールペンがあるから、たぶん職場のデスクで聴いたんだろう。

好きなアイドルの歌を聴けないくせに、歌は聴きたい。
そんなめちゃくちゃな状態で、シャッフルで聴いては飛ばしたり、ぼうっと音だけを聴いたりしていた。言葉が引っかかるのが怖かったんだと思う。そんなことでとか、そんなことおこりえないとか、もっと早く言えとか、そういうのが怖かった。ずっと息苦しかった。誰かに、後ろから絞められているような、そんな苦しさ。


でも、わたしの耳に確かに聞こえた言葉があった。

「わかるよ。」

間違えてラジオをつけたのかと思った。若林さんか?と思って我に返る。少なくとも土曜日ではないことだけは確かだった。なぜなら土曜日ならばあの事故は起こり得ない。土曜日の夜勤のわたしはオードリーに助けてほしくて仮眠の時間を彼らのラジオに被せるからだ。この時間は仮眠室にいる。

ということは、これは、誰かの歌か?

よくわからぬまま矢印を動かした。もう一度、あの言葉が、今度ははっきりと聞こえる。


「わかるよ。でも僕に何かを伝えようとした時点であなたはきっと変わっている」


はじめて、共感してくれた。


手から何かが落ちた。不意に息がしやすくなって気付く。
今、わたしは、何をしていた?足元にうつる包帯と、微かに首元に残る痛みが、答えである。

職場で声を出して泣いたのは、あれがはじめてだった。

 

 

 

 

 

 

さて。話はそれから数ヶ月。NEWS EXPO 静岡公演の時のこと。

わたしはずっと怯えていた。

「男never give upみたいなNEWS」

事前に得ていたNEWS EXPOに関する唯一の情報に、怯えていた。絶対クローバーがくるとわかったからだ。なんでその情報でわかるのかと思われるかもしれないが、わかる。男 never give upが昨年のSexy Zoneのドームでどんな爪痕の残し方をしていたか知りたい人はとりあえず世紀の名盤 ザ・ハイライトを見てほしいが、とにかくまあわかったのだ。そんなのクローバーしかない。

備えていたはずだったが、ダメだった。
体を震わせて泣いて、前後の記憶がない。

「わかるよ。でも僕に何かを伝えようとした時点であなたはきっと変わっている」

泣いて泣いて、立っていられなかった。幸いなことにほぼ目の前でその言葉を聞けたものだから、あの日からのわたしのすべてが赦された気がした。たった一言の「わかるよ。」が、その言葉が、どんなに嬉しくて、どんなに救われるのか。
そして泣きながら、あの日、この曲に救われていた自分を思い出していた。恐ろしいことに、静岡で聴くまですっかりあの夜の、あの歌を聴いたことを忘れていた。生きることを諦めようとしていたあの夜、わたしは確かに救われていた。

ずっと不思議だった。あのブログを書いた日、なんで私は不意に加藤さんの言葉に縋ってブログを書きはじめたのか。忘れていたのに、あの言葉に甘えたくて仕方なかった。

わたしのほしかった物差しは、たった一言の肯定だった。誰かに、あの夜をわかってほしかった。わたしがこの先も、あんなことがあっても続けていいのだと、続けていきたいのだと、わかってほしかった。

わたしの探していたあしたは、ここにちゃんとあった。

 

拝啓 加藤シゲアキ様。わたしは、貴方のくれた「わかるよ」に縋って、今はここに立っている人間です。わたしにとってのとあるラジオは、貴方がくれた言葉です。

いきたくない気持ちを消すのは難しいし、病院の予約はいまだにできていないけれど、でも。貴方の言葉のおかげで、なんとか生きています。誰かの幸せを、もう一度願えるようになりました。

 

どうかどうか、どうか。

明日からの貴方も、幸せでありますよう。

職場で性被害にあった

*お知らせ

この記事において、ご不快な思いをなさる方、また、思い出して苦しい思いをさせてしまう方がいらっしゃるかもしれません。そのような方がこの記事を読んだことによる負担を軽減するため、タイトルで避けていただけるようあえて直接的なタイトルにしています。どうかご理解ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて。

このブログでは基本的に、自分自身に嘘をつかないように書くことを心掛けています。なので、いつかきっとあの夜を書かなければ、わたしは身がもたなくなるだろうなと、覚悟をしていました。

また、ずっとTwitterで、嘘をついているようでした。隠し事をしているようで、ずっとずっと苦しかった。でも、ずっとずっと黙ってきました。家族にも言えていません。結婚詐欺にあったことはもう一周まわってゲラゲラ笑える話になっているというのに。

きっとこれからお会いするフォロワーさんもいるでしょう。どうかどうか、わたしのことを嫌わないでください。どうかどうか、どうか。変わらずに、接してください。

貴方に生きていることを許してほしくて、書きます。

 

 

 

わたしの仕事は、介護職です。被害にあったのは、夜勤の夜でした。あえてこの書き方をすると、加害者は認知症の利用者です。回数にすると2回。被害にあう前兆は、昨年の12月くらいから、起こっていたと思います。わたしのために書きますが、1度目はまだ未遂。だけど、被害を受けたとは言えます。2度目はもう、言葉にしたくありません。

わたしの力不足だと言われたら、そうなのかもしれません。でも、利用者だから仕方ないんでしょうか?2度もレイプをされたことを、力不足で、済ませてしまわれるんでしょうか、?1度目の後対策をしていたのに。誰にも言えないなりにした防御を、壊してきたのは向こうです。

仕方ないのかもしれない。だけど、わたしは、わたしだけは、あの夜をちゃんと否定したいです。あんなもの許されていいわけがない。2度も、わたしを、あの利用者はわたしを2度も汚したのです。わたしを、同居人から奪っていったのです。それが一番苦しかった。わたしが、わたしでなくなったようでした。

今思えば、前兆の時点で、職場の対応は良いとは言えませんでした。何もしてくれなかった。「記録に残して」で、おしまいでした。

もっと悔しかったのは、2度目の被害にあった夜、一生懸命、本当に、身を削るように申し送り事項にされたことに近いことを書いたのに、「直接相談してほしかった」「もっと早く相談して」「声をあげて」と言われたことです。前兆の時点で何度も相談していたのに。言われた通り記録に残したのに。『自分が性被害にあいました』と、被害にあった直後に直接報告しなければいけないのでしょうか。わたしの力不足だと、そう言われているようで、悔しくてたまりませんでした。もしかしたら、被害にあったことより、あの夜の方が悔しかったかもしれません。

わたしのせいでその利用者はフロアを異動させられた、と、それですべてが終わってしまいました。全部全部わたしの責任で、わたしの力不足。直属の上司は、そう判断しています。

このような対応が続き、わたしはいよいよ職場には黙り通すことにしました。言ってもわたしが傷つくだけだと思ったからです。力不足なんでしょうか。わたしがいけないのでしょうか。

そんなふうにして悩むことすら、嫌でした。

 

わたしが職場への失望と同じくらい辛かったのは、テレビで『性被害』の単語が毎日のように報道されていたことです。ああ、された側の気持ちなんて、『被害者』にさせられた側の気持ちなんて、どうでもいいんだなと思いました。せめて一言注意書きさえあればいいのに。セカンドレイプってこれか、とどこか客観的に眺めることしかできなかった。自分自身に失望していたからだと思います。被害者になってしまった自分に、呆れていたんだと思います。自分がもっともっと嫌いになってしまった。

 

そんな状況だったので、なかなか誰にも相談できないままかなりの時間が過ぎました。「性犯罪にあった」事実が飲み込めず、以前から存在を知っていた『#8103』にも電話できませんでした。

 

潮目が変わったのは、自分自身が勤務中にあの夜を思い出してしまって、パニックになった日です。いまだによく覚えていませんが、はじめて職場の、現場にいない人に打ち明けました。現場にいない人になら、言っても自分自身を恨まないとも思いました。

その夜、勇気を出して、なけなしの勇気を片手に、県の相談窓口に電話をしました。「貴方は悪くないよ」の言葉に、声をあげて泣きました。

 

今わたしは、通院をしながら仕事を続けています。夜勤も、結局続けています。異動もすすめていただいたけれど、ここで諦めてしまうことが嫌でした。すべてを諦めて、一生加害者を恨んで生きるなんて、その方が悔しい気がしたからです。

加害者はまだ同じ施設にいますが、職場の上層部が動いてくれています。現場の配慮はほぼ皆無ですし、いまだに「セクハラされたって本当?」などと興味本位で聞かれますが、この状態ですべてを打ち明けたところでどうしようもないなと、呆れを呆れで上塗りすることが続いているような状況です。加害者への恨みより職場への恨みが増したら辞めようと思います。

 

ここまで書いてきたことより、何より苦しいのは、わたしの大好きなアイドルに、うまく向き合えなくなったことでした。正直、正直、熊本にいけなくなった時、心のどこかで、安心していたわたしがいました。わたしの中でSexy Zoneは、大切で、宝物で、きれいで優しいアイドルです。汚れた自分をSexy Zoneにさらさなくて済むと、安堵してしまっていました。わたしは、Sexy Zoneが好きですと、胸を張って言えなくなってしまったのです。

最近、担降りしましたか?とよく聞かれます。答えはいいえです。言葉にする方法を探しています。彼らを大切にできる言葉を、探しています。汚い自分と折り合いをつける術を、探しているのです。

 

わたしが好きだと言っていいのかと、そんな疑問がずっと、消えないのです。それが一番、辛かったし、進行形でずっと辛いです。自分で自分に色眼鏡をかけてしまうことが、一番苦しい。

 

そんな中で文を書くことにした理由は、尊敬する作家に甘えようと思ったからでした。「わかるよ。でも僕に何かを伝えようとした時点であなたはきっと変わっている」という彼の言葉に、甘えようと思ったからです。世界中がわからないと言っても、たった1人、この文を読んでくれた貴方に、「わかるよ。」と返してもらえるようにと、縋っています。

 

もしも、もしも偶然この文を読んでしまった人がいたら、これだけはお願いしたいです。どうか、目の前の人を、「そんなことないよ」で片付けないでください。「わかるよ」って、一言でいい。本音は嘘でもいい。建前でもいいから、わかってあげてください。

 

それから、このブログを誰よりも楽しみにしてくれていた同居人へ。ごめんね。ごめんなさい。

 

 

最後に、この文を読んでくれた、わたしの大切なフォロワーさんへ。読ませてしまってごめんなさい。どうかこれからも、お友達でいてくれたら嬉しいです。それが一番の願いです。どうか、どうか、汚れたやつだと嫌わないでください。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。よき日々を、お過ごしください。

膝に頭が自然と倒れてきた場合、「膝枕」と言えるのか?ー栗橋青年から考える

本文は「シッコウ!」第8話における膝枕シーンが本当に膝枕と言えるのかどうかを考えたものである。

 

問題のシーンのシチュエーションはこうだ。具合の悪くなった栗橋青年が仰向けで倒れ込んだ先が「たまたま」主人公の膝の上だった。このように「たまたま」倒れこんできた人間の頭を支えたものが膝だった場合、その状況を『膝枕』だと言えるのであろうか。

 

わたしはとある事情から膝枕絶許委員会に所属し膝枕に対して毅然とした対応をとることを信条としているが、このような例ははじめてなのである。過去2回、当委員会が向き合ってきた膝枕はすべて「膝に飛び込みぬくもりを得る」ことが目的だったのだ。

 

まず、本間快氏の例は「膝枕して耳かき」という絶対に絶対に絶対に一生許さず忘れずの膝枕である。わたしの膝枕への恨みはここから始まった。好きな男のはじめての膝枕を!!!!!得体の知れない女に強奪さ(以下規制)

続いて長谷部氏の例は

①長谷部氏はこれまでなんでもキスかたまねぎで解決してきたにも関わらず「甘える」「縋る」という2人が許し合う大切な瞬間で膝枕などという安直な手に出た点
②躊躇いひとつもなく膝枕に飛び込んた点
③最終回前の大事なハイドレンジアタイムを膝枕に明け渡した点

以上3点から非常に許し難いものであった。キスかたまねぎで解決してきたくせにはじめての自主的な甘えがひざま(以下規制)

 

ではここで一般的な膝枕の定義を確認しよう。辞書によれば『人の膝を枕にして横になること。』とのことである。また、Wikipediaは膝枕について

 

膝枕(ひざまくら)とは、人の膝に頭を乗せて体を横にすること又はその体勢をいう。ただし、実際には膝というよりも腿の部位にあたる。(中略)膝を枕のように用いることから名付けられたと考えられる。なお、長椅子やベッドに腰掛けている場合は正座のような膝を折る行為必要でなく、座っているままの体勢で膝枕が可能となる。

 

と、している。さらに親愛という子見出しもあり、

 

この体勢を取ると必然的にその2人は接触することになり、無防備な体勢となるため、お互いに心を許しているとみなされる。愛情表現として、主に女性が膝枕をし、男性がそこに頭を乗せ横になる場合が多いとされているが、当然逆の場合もある。また、友人間、同性間、親子などの家族間で行われることもあり、その場合は親愛の表現となり、性的な意味合いは含まれない。(以下略)

 

と述べている。

 

では今回の栗橋青年が仰向けで膝に頭をのせていた件はどうだろうか。あれは『膝枕』なのであろうか。答えは『膝に倒れてきた』だけであり、『膝枕』ではないのである。

本行為におけるポイントは二つ。

①仰向けである

『人の膝に頭を乗せて体を横にすること又はその体勢をいう』ため、横にすること、横になった体勢という定義にはあてはまらない。

②人の膝を枕にして横になることが目的ではない

不可抗力であったため、彼の行為の目的は別である。というよりも、体調を崩していたため目的などなかった。

 

以上のことから本件は膝枕絶許委員会による膝枕廃止法に違反しないといえ、適用外の案件である。しかしながら、しかしながら!!栗橋青年を司法試験におちた間支え続けてきたにもかかわ(以下略)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ここまで書いたけど、なんだろうこれ…とりあえずわたしの好きな人たちにはくれぐれも不用意な膝枕をしないでほしいです…身の安全のために…

 

『きっと僕らはundertaker』、それでも彼らは、生きていく。

『タイトルもまぁ僕が付けさせてもらって。ていうかまぁ要るなと思ってとりあえずの仮タイトルでこうしてたんだけど、なんか良いなと思って、自分でも。なんでかって言うと、普通"もう一つの人生"って言うと「Another Life」ってするんですけど、Another Lifeじゃないな〜って。自分の違う人生っていうよりは、NEWSそれぞれの異なった人生みたいなニュアンスの方がおもろいかなとか。あとAnother Lifeだと1つなんだけど、まぁLifeなんだけど、偶然にも「Lives」ってなるじゃない?そのなんか、ライブでってことも考えて?色んなライブをやってきたみたいな笑 それはもう俺の中のこじつけなんだけど。「Different Lives」はいいな〜と思って。』

 

最初にタイトルを聞いた時から、Another Lifeじゃないことが好きだなあと思っていた。だから、ラジオでこの話をシゲアキさんから聴けた時無性に嬉しかったのを覚えている。そうだよなあ、AnotherじゃなくてDifferentだよなあ。Different Livesだと、「3人それぞれ」のDifferent Livesになる。3人が3人ともNEWSを選ばなかったらこのDifferent Livesはそもそも成立しない。そうなるとやっぱり、AnotherよりDifferentだよなあ。なんて思っていたのだ。

 

そんなふうな考えごとをしていて数日。今日はじめて、Different Livesを聴いた。3人が3人らしく走り続けた今だからこそ、振り返って、未来を祈って、『Different Lives』となかったはずの今を描ける、そんなNEWSが好きだと心底思った。

 

自然と涙が出た箇所がある。

 

きっと僕らは undertaker
Don't you even know?
信じられない失敗と嫉妬するような奇跡が

 

『きっと僕らは undertaker』

 

NEWSは、確かにそう言っていた。『きっと僕らは undertaker』だと。undertaker。請負人、引受人。もしくは、葬儀屋。

わたしはここを『とむらうひと』と読んだ。とむらうひと。今も、過去も、未来も全部引き受けて、それでもなお生きていく人。

 

わたしが知っているNEWSは、ほんの一部分だけだ。泣いて、嘆いて、それでも受け入れて生きていく、そんなNEWSだけしか、知らない。知りたくない、わけではない。だけど、今彼らが届けているものすべてを、ぎゅっと受け止めていたいと思う。半分願いに近いかもしれない。『すべて抱え 進んで行く』と彼らが歌うならば、それがすべてなのだ。

 

だって、羽ばたく理由はいらないのである。『今、何を待つ ここで羽ばたく 理由なんて要らなかったんだ』と、彼らは言うから。『他人に 言えないこと 言わないこと 胸にあるだろう 生きていく すべて抱え
進んで行く』と、彼らは歌うから。だから、彼らの言えないことと言わないことには踏み込まないのだ。それでいい。それだけでいいと、思っている。

 

NEWSは歌う。きっとNEWSは、請け負う人だ。守る人だ。愛する人だ。きっと彼らはundertakerなのだ。それでも、『なりふり構わない survive』を選ぶ。あらゆる可能性の中でも、NEWSを選ぶ。

 

たとえ、確かな答えが何処にもなくても。

 

彼らが全部詰め込んで叫んでくれたこの宣誓。受け止めて、抱きしめて、走り出したい。

 

20周年おめでとう。選んでくれて、続けてくれて、ありがとう。

 

変わらない愛を、NEWSへ。

友人の結婚報告が自作宗教への誘いだったんだけど、色々あって骨が折れた。

私の名前は限界労働者天パのつぐみ。幼馴染で同級生の仮名ナットウコにファミレスに呼び出されて、さっきスパゲッティ食べちゃたんだよなと思いながらメニューを見つめていた。 メニューを見るのに夢中になっていた私は、 背後から近づいてきたもう1人の仲間に気付かなかった。 わたしはその男に隣の席に座られ、気がついたら・・ 宗教勧誘が始まってしまっていた!

 

『わたしが話をまるで聞いていなく男が無駄に顔がいいなということしか考えていないと奴らにばれたら、 また命を狙われ、周りの人間にも危害が及ぶ』

 

脳内の阿笠博士の助言で正体を隠すことにしたわたしは、 トウコに今幸せかを聞かれて、とっさに『いや別にそうでもない』と馬鹿正直に答え、 奴らの情報をつかむために、とりあえず運ばれてきたピザを食べることにした。

 

満腹になっても頭脳は同じ!

なぜか勧誘されがちな社畜!!

信仰は中島健人だけ!!!

 

 

 

ということを脳内で繰り広げていたら、ピザが皿から消えていた。あ、2人も普通に食べたんだなと思いながら、とりあえずそそくさとトイレへ向かう。

 

さて、ふざけていないで状況を整理しよう。

①うん十年ぶりに一度も連絡とってない同級生から突然ファミレスに誘われる

②怪しいなあと思ったので断る

③仲のよかった友達から『結婚報告がしたいの』と連絡がきて、トントン拍子で会う約束をする

④待ち合わせ場所に行ったらなんか彼女とソイツが並んで座っていて、結婚報告と同時に出会ったきっかけとして宗教勧誘をされる。神様が導いてくれたらしい。変な本を渡された。いらん。

⑤なぜか男がわたしの隣に座って、普通に食事が始まった

 

で、気味が悪くなってトイレに逃げてきたのだ。頭を抱える。

これまでも何度かブログに書いたようにおかしな勧誘を受けてきた。今までと決定的に違うのは、勧誘相手が知り合いになってしまった酷い事実だけ。

今までは、知らない人だったからこちらも大盤振る舞いしてきた。知らない人だったからだ。もう二度と会わないと、わかっていたから自由にできた。

ところが今回はどうだ。知り合いだ。知り合いどころか友達だ。トウコは中学3年間毎日一緒にいたし、男の方に関しては、もうここまできたら認めたくないけど元彼だ。夏休みだけだったけど。でも修学旅行は3人でまわったし、生徒会の仕事も3人でした。たのしい記憶は山ほどある。

 

あるから、悲しい。

 

わけがわからず2人の結婚報告を聞いた。「わたしね、ソイツくんと結婚するの」と言って優しく笑う彼女はたしかに幸せそうだった。でも喜べなかった。だって、ずっと怪しい本がテーブルの上にある。不自然に羽織ったカーディガン。やけに近い、近すぎる2人の距離。

 

「つーちゃん、今幸せ?」

トウコに聞かれて、わたしは何も答えられなかった。トウコを傷つけるのが怖かったから。

 

トイレからちらっと席を覗く。2人は無言だ。わたしは思う。今なら逃げられるのではないか?幸い注文はピザとデザートだけだ。デザートは惜しいが、しかし命より惜しくはないのである。

 

ところがわたしはバカだった。バカであった。座席に車の鍵の入ったポーチをおとしてきたのだ。これでは帰れない。嫌でも一度は席に戻らなくてはならない。

 

ではどうするか。席に戻る前に根回しをせねばならない。まずはツイートする。Twitterに証拠を残す。

それから、考えた。もし仮にこの後乱闘騒ぎになってもわたしを守ってくれる友達を探した。できれば近場にいて、後々えらいことになってもうまいこと父親(世界面倒くさい親父ランキング第353位)に知られずに終わらせてくれる人。最悪運転してくれる人。そんな都合いい人この世に……いないかも…………と諦めたその瞬間、LINEが鳴った。

 

『ねえ今日も健人さんかっこいいね』

 

いた、神様。

 

義妹ちゃんだ。わたしのようなものを慕い心配してわざわざ新潟の僻地に転職してきた義妹ちゃんがいた。

 

わたしは彼女にLINEをした。

 

『とりあえず本間快くんを召喚しなきゃいけない事態なので電話ください』

 

義妹ちゃんはいい女だ。わたしが本間快という警察官に狂い、人生に困った時にすぐ本間快くんを召喚したがることを知っている。

 

「なにごとですか!?」

 

だから、すぐに電話をくれた。わたしは事細かに事態を説明する。義妹ちゃんは言った。「わかりました、今すぐ貴女の本間快くんになります」

 

45分繋げ、と彼女は言った。45分あれば駆けつけられる。田舎でも都会寄りだからタクシー呼ぶ、任せろ、今すぐ本間快くんになって駆けつけます。

 

ついたら縦読みするから、とどこまでも本間くんになりきってくれるらしい。ならば、と私も覚悟を決める。

 

わたしだって、勧誘すればいいんだ。

 

深呼吸をする。頭を整理しながら考えた。今一番勧誘できるものはなんだ?わたしの神様は誰だ?

 

ドスン。男を奥に追いやり座る。そして、わたしは耳元でこう囁いた。

 

 

『わたしの神様の話、知りたい?』

 

 

女をちらっと見れば、ものすごい顔をしている。安心しろ、わたしはう○○らゆ○○ちろうに似た君の旦那を奪う気はないよ。欲しいのは君の旦那の恐怖だけ。

男はわたしを凝視している。意味不明、と顔に書いてある。そうだろうそうだろう、わたしもなんでお前にそんなことを言ってるのかよくわからないよ。

 

『ケンティーって、言うんだけど』

 

また耳元で囁き、ちらりとスマホを見せる。あ、まずいとわたしは思う。今の待ち受けふうまくんだった。けんとくんじゃなかった。今のわたしの待ち受け、大名だ……

 

男はぼそりと呟く。「え、武将?」

まじかよ、コイツ信じたよ。というか声まで○○裕一○みたいなんだね。かっこいいね、声だけね。

 

『まさか知らないの?』

わたしはまた囁く。もはやなぜ囁いてるかわからない。囁き女将もここまでひどくない。

 

『この人はね、ケンティーよ。かみさま。』

違います、彼は洗濯大名です。

 

『わたしの、すべてなのよ。ケンティー。』

いいえ、貴方が見ているのは菊池風磨です。

 

男は困っていた。「えっと……」と困っていた。幼い頃の顔をしているのが悲しい。

 

女はと言えば、オロオロしていた。「ひとの、かみさまに、そんな……」と言っている。ここではたと気付いた。そういやあの本の表紙男やん。まさかこのわけわからん宗教、お前の自作なのか!?真実は大名のみぞ知る。

 

さて私はと言えば、困っていた。ケンティーと囁きながら菊池風磨を見せるこの状況に耐えられなかった。わたしはどちらかと言えばけんとくんとふうまくんがわからなくなる状況を自慢げに語る人間がよくわからないからだ。自担の顔と声を間違えるわけねえだろ!!世界一好きな男だぞ!!!と叫びたくなる人間だからだ。そんなわたしは今禁忌を侵している。自分が憎くてたまらない。

 

だから、だろうか。

 

「そういえば、トウコって梅原裕一郎に似てるね!!!」

 

混乱してわけのわからないことを口走ってしまったのは。ただでさえ磁場が狂っていたのにまた狂う。もはや誰が本物の梅原裕一郎なのかわからない。トウコはどちらかと言うと清少納言みたいな顔なのに。

 

もう3人とも無言だった。通りかかった店員がすごい顔をしてこちらを見ていた。あの、そういえばデザートまだで、

 

ピロロン。

 

間抜けな通知音が鳴る。絶対に義妹ちゃんだと思った。もう全部限界だ。限界だから走り出す。

 

走って、走って、走って、そして、

 

 

「え、」

 

 

わたしは、たった10段しかない階段から、落ちた。

 

 

鈍い痛みが打ちつけた体に走る。今が人生の走馬灯見れる時かなあと思い目を閉じた。「カス カスカス カス! カスカス!カスカスカスカス、春日!!」なぜか春日がずっと喋っている。嫌すぎるこんな走馬灯!!!!!

 

目を開けて、なんとかしたくてスマホに手を伸ばす。遠くの方にタクシーが見えた。あ、やっぱり義妹ちゃんきてくれたんだ………………

 

『寝てるよね(..)話せたら、いいかな♡おやすみ』

 

LINE、お前かい!!!!!職場のクソジジイ!!!!!!!!!テメェふざけ、あ、

 

「痛いいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」

 

絶叫は通知音をかきけす。ぼんやりと、通知が見えた。

 

「た」

「す」

「け」

「る」

 

愛しい縦読み。でもやっぱり本間快くんは、縦読みが下手だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、この後わたしは助けにきてくれた義妹ちゃんにたまたま主治医がいた救急外来にぶん投げられ、折れてますから今年のSexy Zoneのライブにはいけませんと言われたのでした。みなさんも宗教勧誘とシンメの見間違いには気をつけましょう。

おしまい。

司法試験に3回落ちた彼氏が一生執行事務員から転職してくれない

「ねえ、今年も司法試験受けるならさ、転職しない?」

 

それが言えないまま2年経ったらしい。最近ずっと友達に相談しているくらいには疲れた。『わたしの彼氏さあ、いつまで経っても司法試験の勉強真剣にやらないの、でも楽しそうだから……言えなくて…………』って、そろそろ言い飽きた。

 

噂の彼は今、執行官室という場所で事務員として働いている。毎日多岐に渡る業務をこなす生活は本当にたのしそうだ。名前は栗橋祐介。栗林でも若林でもない。『クリハシ』。

 

数年前まで彼は銀行員として働いていて、弁護士になりたいと言ってやめたのだ。私は止める理由が見当たらなかった。自分も弁護士だし、彼が同じ志を持ってくれたのが嬉しかった。

 

それから月日は流れ…………3回!!3回も司法試験が終わってる!!!!!3回だよ3回、わかる、難関だもん、わかる。わかるけど!!!!!

 

なんで転職しないんだよ

お前!!!

 

ひとまず彼の仕事内容を説明します。執行官が集まる執行官室で、執行事件を執行官たちに分配するのが仕事です。かっこいいですね。それから、電話応対から、経理事務まで全てをこなし、おじさまたちに頼られているって自分で言ってました。好きだけど嫌いだよ、そういう自信家なところ。

 

お分かりいただけましたでしょうか。

この男、3回おちてるくせに身になるのかならないのかわからない事務仕事をずーっと続けているのです。ねえ、受かる気ある?せめて転職しない?もうちょっと学びに集中できる仕事にしなよ、お金なら出す。生活費も半分ずつじゃなくてもっと貴方が勉強に集中できるようにするから。だから!!

 

転職しない?????

 

仕事楽しいのになんでって、いやそうだね、そうだけどさ?!わかる!?貴方が今集中しなきゃいけないのは司法試験なんだよ、事務員じゃなくて。3回司法試験におちてるのに司法試験に集中する気がまるでなさそうなところ、おばかで愛しいけどそうじゃない。ほっとけないけどそうじゃない!!

 

いい加減気付いてくれ。あなたの学び場はそこじゃないの!!!!! なに真面目に毎日事務員してるの?なにおじさま達に鐘鳴らしてるの!?

 

貴方はどうしたいの?なんになりたいの?そのままただの事務員でおわるの!?弁護士になりたいんだよね!?そのポケット6法は飾りにしないでよ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、まあ1話からこんな大変な拗らせ文章を書く羽目になるとは思いませんでした。シッコウ、面白かったんですがストーリーよりなにより司法試験に3回落ちた男を好きになってしまいました……本間快よりタチが悪い男です。なぜなら彼は自分が大人だと理解した上でこれをやっているので……

妙に自信家なドヤ顔、眼鏡、おそらくこいつ今年も落ちるんだろうなと思わせる事務の仕事への情熱、他人にはわからない感情境界線、全部タチ悪くて好き……

このまま行くと毎週栗橋さんを養う女弁護士の概念に支配されてしまう!!!!!ストーリーよりなにより栗橋さんが勉強する気があるか心配になっちゃう!!!!!ポンコツおばか可愛いよ!でもとりあえず、

 

鐘鳴らす暇あるなら

勉強して!!!!!

 

 

 

 

萩谷慧悟さんの手に惚れ直した話

へっぽこおたくなので、たぶん今この瞬間にこの話をするのはなんか違うんだろうなということはわかるのですが、ここ数日のことにわたしの中でなんにも答えが出ていないので、とりあえず萩谷慧悟さんの手の話だけをしにきました。狂いの浮かれポンチですが、どうかどうか、どうか。

 

さて様々なことをぶん投げて叫ばせてください。

 

萩谷慧悟さん手が非常に良い手をしてますね!!

 

いやあの、急になんだと思うじゃないですか、私も思ってる。でもね!!でも!見て!!これを!!

 

https://youtu.be/Gl9JssPseJw

 

見た瞬間ファンファーレ流れちゃった。最高で。

 

料理をする萩谷慧悟さんという最高が約束されているわけなのですが、いやはや、あまりにもいい。いい手をしていらっしゃる…

 

まずベーコンを切る手です。指先が素晴らしい。本当に萩谷さんは魔法をかける手をしているよなあと思います。音を、光を繋ぐ魔法の手だよ。これからも貴方の手が魔法使いの手でありますように。

続いて菜の花を切る手です。これはもうアングルも何もかも天才です。いい手、すんばらしい手です。普段からやる人なんだなということがわかる手の揃え方。天才の手です。

続きましては鍋にパスタを広げる手。かーっ!生活です、生活の手です。生きています。生きているんですよあの手は……指先がワルツを奏でています。そのワルツで踊るスパゲッティになりたかったよ…

そして最後!わたしはこの手に、この景色に!!惚れ直したんだよ!!!!!鍋をかき混ぜる手元に!!!生活じゃんそんなの…生活じゃないですか……幸せとは貴方が生きて、鍋をかき混ぜることだよ……

 

絶景ペペロンチーノの絶景って萩谷さんの料理をするところだったんだろうな。素晴らしいものを見せてくれてありがとうございました……家宝にします……

 

萩谷さん。こちらは勝手に生きています。だからどうか、明日も、明後日も、自由に生きていてください。貴方が生きていてくれること以上に、大切なことなどありません。

 

また来年も、優しい菜の花の中で笑う貴方にあえますように。今日も萩谷さんがすきです。