君がここで笑うシーンが

いや、答えなんかはいいんだ ただちょっと

『きっと僕らはundertaker』、それでも彼らは、生きていく。

『タイトルもまぁ僕が付けさせてもらって。ていうかまぁ要るなと思ってとりあえずの仮タイトルでこうしてたんだけど、なんか良いなと思って、自分でも。なんでかって言うと、普通"もう一つの人生"って言うと「Another Life」ってするんですけど、Another Lifeじゃないな〜って。自分の違う人生っていうよりは、NEWSそれぞれの異なった人生みたいなニュアンスの方がおもろいかなとか。あとAnother Lifeだと1つなんだけど、まぁLifeなんだけど、偶然にも「Lives」ってなるじゃない?そのなんか、ライブでってことも考えて?色んなライブをやってきたみたいな笑 それはもう俺の中のこじつけなんだけど。「Different Lives」はいいな〜と思って。』

 

最初にタイトルを聞いた時から、Another Lifeじゃないことが好きだなあと思っていた。だから、ラジオでこの話をシゲアキさんから聴けた時無性に嬉しかったのを覚えている。そうだよなあ、AnotherじゃなくてDifferentだよなあ。Different Livesだと、「3人それぞれ」のDifferent Livesになる。3人が3人ともNEWSを選ばなかったらこのDifferent Livesはそもそも成立しない。そうなるとやっぱり、AnotherよりDifferentだよなあ。なんて思っていたのだ。

 

そんなふうな考えごとをしていて数日。今日はじめて、Different Livesを聴いた。3人が3人らしく走り続けた今だからこそ、振り返って、未来を祈って、『Different Lives』となかったはずの今を描ける、そんなNEWSが好きだと心底思った。

 

自然と涙が出た箇所がある。

 

きっと僕らは undertaker
Don't you even know?
信じられない失敗と嫉妬するような奇跡が

 

『きっと僕らは undertaker』

 

NEWSは、確かにそう言っていた。『きっと僕らは undertaker』だと。undertaker。請負人、引受人。もしくは、葬儀屋。

わたしはここを『とむらうひと』と読んだ。とむらうひと。今も、過去も、未来も全部引き受けて、それでもなお生きていく人。

 

わたしが知っているNEWSは、ほんの一部分だけだ。泣いて、嘆いて、それでも受け入れて生きていく、そんなNEWSだけしか、知らない。知りたくない、わけではない。だけど、今彼らが届けているものすべてを、ぎゅっと受け止めていたいと思う。半分願いに近いかもしれない。『すべて抱え 進んで行く』と彼らが歌うならば、それがすべてなのだ。

 

だって、羽ばたく理由はいらないのである。『今、何を待つ ここで羽ばたく 理由なんて要らなかったんだ』と、彼らは言うから。『他人に 言えないこと 言わないこと 胸にあるだろう 生きていく すべて抱え
進んで行く』と、彼らは歌うから。だから、彼らの言えないことと言わないことには踏み込まないのだ。それでいい。それだけでいいと、思っている。

 

NEWSは歌う。きっとNEWSは、請け負う人だ。守る人だ。愛する人だ。きっと彼らはundertakerなのだ。それでも、『なりふり構わない survive』を選ぶ。あらゆる可能性の中でも、NEWSを選ぶ。

 

たとえ、確かな答えが何処にもなくても。

 

彼らが全部詰め込んで叫んでくれたこの宣誓。受け止めて、抱きしめて、走り出したい。

 

20周年おめでとう。選んでくれて、続けてくれて、ありがとう。

 

変わらない愛を、NEWSへ。